◆ トランジスタラジオ 【e34】

平成22年7月
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 ● アナログから・・・そしてデジタルの時代へ

 娘が結婚の際に残して行った物にトランジスタ(FET)ラジオがある。

 高校生の頃にラジオの製作に興味を持ち作って見たいと言う。早速、雑誌「ラジオの製作」を買い与えた。その中からトランジスタ2石の製作記事を参考に作る事になった。

 パーツは自分で揃えるように販売店の多い大阪の日本橋を教えた。
その頃はまだR000.JPG電子部品を取り扱う店が多くあった。
 経験の為に雑誌を持って一人で買いに行かせた。当時女子が一人でパーツ店を訪れる事が珍しく店の人も親切に教えてくれ、あちらこちらの店で調達してきた。動作原理や製作の技術的なことは私が教えながら、ドリルや半田ゴテを持って自分で製作した。このラジオが初めての作品である。R001.JPG

 この製作が後に自信になって大学の研究室では先輩に教えられながら、初期のパソコンに熱中、当時としては半田ゴテも扱える女子として珍しがられたと言う。

 (このラジオはトランジスタの一種、FETを2石R002.JPG使っている。因みに真空管は小さな電圧を大きな電圧に、トランジスタは小さい電流を大きな電流に、FETは小さな電圧を大きな電流に増幅するものである。……現在のラジオはIC(集積回路)化され、多くのトランジスタ、必要部品を電子回路として小さな半導体基板の上にまとめたものを使用する)

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 アナログからデジタルの時代へ

 我が家に戦後始めて父が買ったラジオは国民型受信機2号型で、高一式(UZ-6D6、UZ-6C6、UZ-42、KX-12F、マグネチックスピーカー)であった。

 自分の学生の頃は真空管の時代でもある、初めて.自分で組み立てたテレビは17インチ白黒TVで真空管式。トランジスタ、ICはまだ量産化されていなかった。今のデジタル化した薄型テレビのコンパクトには当時、考えも及ばなかった。

 娘の時代は日本の技術を世界に広げたトランジスタ(半導体)の時代でもあった。部品も技術も各段に進歩した。パソコンの黎明期であり、大学ではMac OSが幅を利かし、始めてWindows3.1が発売されると研究室で最初に小遣いで購入した。(まだMS-DOSが幅を利かしていた)

 自分は趣味である電気関係はずっと遠のいていたが、娘のパソコンを見て一足飛びに真空管からICの時代に、アナログからデジタルの時代の仲間入りをした。(頭の中はアナログの真空管でデジタルの技術的な事には今も付いていけない。)

 テレビ放送もデジタル放送になり、ラジオ放送もデジタル化との声も聞く。時代は日進月歩目まぐるしく進歩していく
   ……自分はどんどんとこの世界から取り残されていく。(涙)

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