● 病院の待合室で |
病院の待合室は侘しくて物寂しい。手持ち無沙汰で周りを見ていると廊下の隅に血圧計が置いてある。ご自由に! どうして計るんだろうと説明を読んでいると、おばさんが「こうするんや」と親切に教えてくれる。直ぐに血圧や脈拍がプリントされて出てくる。しかし数字を見ても分からない。 「これ正常かいな」、おばさんが「正常ちゃう」と覗きながら診断してくれる。 若い看護婦さんに測って貰うと血圧、脈拍高くなるので、先生に何時も測りなおして貰う事になる。イヤ、まあ、なんと初な青年である!
暇で周りを見ていると診察室の前の壁に院長からのお知らせのポスターが大きく貼ってある。 ジェネリック医薬品(後発医薬品)の希望の方は担当医までとある。何だろう? 診察後に先生に聞く「ジェネリック医薬品」てなんですか? 後発メ−カーの薬で値段は安くなりますよ、厚生省の許可も受けており、同じ成分ですので効き目には変わりません。希望しますか? しかし今回の薬は「新薬」なのであるかどうか、一応処方箋に書いておきましょう。
病院前の薬局で待っていると 「Yさ〜ん」「ハ〜イ」
昔と違って随分早い、それに親切丁寧で一つ一つ説明をしてくれて薬の作用や注意事項 もプリントしてくれる。
「ジェネリック医薬品」を希望されていますが、このカプセルのお薬は「新薬」でまだ発売されていません。こちらの錠剤は処方させていただきました。
「変わり無いですか」「ハイ変わりありません、もし体質に合わないことがありましたら先生又は薬局にご相談ください」。後発医薬品情報提供書の説明も両方の薬が書かれている。
しかし請求金額を見て驚いた。従来の先発品が3割負担で一錠276.7円後発品のジェネリック医薬品が59.2円。一日一錠三週間分で5,810円が1,243円で差し引き4,567円安くなる。先発品の20%位になる。それだけ研究開発費の償却費が大きいのでしょう。 長期間同じ薬を服用する場合などは大きな金額である。しかしデメリットもあるようです。信頼できる医師に相談して処方して貰いましょう。
外国では随分普及しているそうですが日本ではまだまだのようです。医療費がどんどん高くなるのでこんな薬も処方されるようになるのでしょうね。
皆さんはご存知でしたか? 薬の価格はは長い年月の研究と開発費で高くなると思います。従って保護された特許期間の切れた後は後発メーカーが厚生省の認可基準を満たして生産、発売されています。先発メーカーも特許期間が切れた後は値下げ出来ないのでしょうか?
勿論定価が安くなればマージンも低くなりメーカー、薬局の売り上げに支障きたすでしょう。
患者にとってますます高くなる医療費、少しでも安くなれば!
後発メーカーの製品が安かろう、悪かろうにならないように。
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