後期高齢者（75歳）になり、免許証の更新には自動車教習場での高齢者講習、免許期間の短縮等、免許証の所持については一段と厳しくなってきています。3年に一度の講習費用も高いんですよね。それに運動能力の低下による事故、最近は高齢者の人身事故も多いです。これらを考えると今までの自損事故ゼロを契機に運転を止めることにしました

　道路交通法施行規則が改正され平成24年から｢運転経歴証明書｣の有効期限が無期限になりました。二回目の高齢者免許切り替えに思い切って自主返納をして、この｢運転経歴証明書｣を申請しました。

　56年前に初めて運転免許試験を受けた門真運転免許試験場に直接出向きました。京阪・古川橋駅からバスもあるが徒歩で20分程度である。門真運転免許試験場で手続きすると写真の持参は必要有りません。

　係の窓口に運転免許自主返納を申し出、運転経歴証明書発行手数料の証紙（1000円）と免許証を提出する。10分ほど待つと関係書類が作成され、それにサインするとそのまま写真撮影室に、実にスムースである。

　撮影後5分もすると写真のように運転経歴証明書を直接手渡して頂けました。

　
　（平日の午後、免許更新と違い時間待ちが無い）
 
　大阪市内の在住では電車、バスの交通が何かと便利です。75年間住んで市の発展とともに納税も果たし、70才以上の高齢者になると市営の地下鉄、市バスも優遇されています。病院も買物も安心して気軽に出かけられます。交通網の便利さは高齢者には一番住み易い都市大阪と思っていましたが・・・大阪の自慢だったのにな〜。

　しかし突然、大阪市長が橋下徹氏になってから福祉政策に逆行にするかのように大阪市の赤字財政健全化のためにと25年から赤バス(乗客のほとんどは高齢者)の全路線廃止、26年度からは市営の地下鉄、市バスの年間3000円の負担金。その上8月からは更に乗車ごとに50円の料金負担が求められるようになりました。（30年度より民営化3000円の負担金廃止）

　市民が長年育てた大阪市営地下鉄は全国公営地下鉄事業の中でも群を抜いた優良公営企業です。平成２６年度の地下鉄事業が３４８億円の経常黒字となる収支見込みを公表（産経ニュース）、その中で大阪市営地下鉄完全民営化を叫ぶ橋下市長、さすがに市議会では否決されました。

　大阪市の決算に寄れば財政状況は平成25年度においては一般会計、公営企業等を加えた連結会計も黒字だと発表しています。
　大阪市のHP：健全化判断比率・資金不足比率（平成25年度）より　

　しかし巨額の事業投資失敗を含む公債（地方債などの借入金）の返済など財政負担の割合は19年度以降減少しているものの、大幅な赤字になっています。市民サービスへの低下にならないように、これら地方債の残高の減少が迫られますね。
　（我々市民に良く知られた負の遺産だけでもワールドトレードセンター(WTC)、アジア太平洋トレードセンター(ATC)、夢洲(ゆめしま) 、なにわの海の時空館（閉館）、フェスティバルゲート（倒産・大阪市200億円の赤字を補填）、ラスパOSAKA（閉鎖・廃墟）、キッズパーク等々･････夢のような金額が損失に、これらは政治家の失策か！）

　最近は歩道における自転車（軽車両）と歩行者の事故、車道での自転車と自動車との接触事故防止に対しても高齢者（に限らずだが････）の取り締まりも厳しくなりそうで、高齢者が自由に一人で外出（遠出）もままならなくなりそうです。

　これでは運転免許証返納によるメリットもなくなります。元気なうちは車の運転免許は手放さない方が良いかも。
　特に大阪府下においてはバスの路線、運行時間帯が少なく80歳以上の人でも車の運転を止められないようですね。これから増加する高齢者に対する交通インフラ、福祉政策に対してまだまだ政治家、若年者（昔は自分も若かった）の考えも薄いようです。

　試験場からの帰りは反対側（南側）に徒歩で大阪市営地下鉄・鶴見緑地線まで30分である。もう財布には自動車運転免許証は無い。
谷町六丁目で谷町線に乗り換え天王寺駅で下車、慶沢園から茶臼山に歩く。
　大阪夏の陣から400年〜真田幸村 最後の戦い〜を偲びながら歩く…。
 


　若い頃は自動車の運転が最高の楽しみで昔の阪奈道路（旧）、尼崎−栗東（名神）の高速道路（開通）、山間部を良く飛ばしましたが……。車の運転はバイクの頃から趣味で、白バイ、パトカーには追いかけられましたが罰金だけで自損事故暦はゼロで無事に自動車の運転に終止符を打ちました。
　（イヤー　やっぱり免許証・返納するんじゃなかったかな〜）