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  ◆葛城古道 【100】

平成21年9月29日(火)
ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩(poem) スキー紀行 写  真
 九品寺〜一言主神社〜極楽寺〜高天彦神社


 奈良・葛城の道、葛城古道をハイキング。金剛山、葛城山の奈良県側の山麓を南北に走る古道で多くの由緒ある寺院が並び古代からの歴史ある道です。道沿いには秋を彩るコスモスの花が、そして夏の名残の彼岸花も真っ赤に咲いています。
 近鉄の御所駅から九品寺〜一言主神社〜極楽寺〜高天彦神社のハイキングの予定。しかしこの日は天気が悪く奈良は曇り一時雨の予想。案の定、大阪は朝から雨がパラパラと降ってきた。折角用意していたので雨具の用意をして急遽、自動車で出かけることにしました。

 奈良は曇りで雨がまだ降っていない。国道24号線の西を平行に走る県道30号線を北から南に走る。二上山、岩橋山、葛城山、金剛山と大阪と奈良を分ける山並みが、反対側に大和平野を見ながら途中では農産物売り場の朝市で早々にお買物。10時には九品寺に到着した、門前横にある広場に駐車する。

 九品(くほん)寺にお参りする、池泉回遊式庭園には萩の花が咲いている。K000.JPG その奥の裏山には千体の石仏が赤い前掛けをかけて整然と並んでいて壮観である。お顔も風化して定かでないものもある。南北朝時代この地の豪族が北朝と戦った兵士の身代わりに奉納したものや集落にあったものを寺に集めたものである。お参りの後、門前の出口横にミニ西国三十三箇所札所巡りをする所があり、秋の紅葉も美しい所です。更にその奥の高台に上ると一面に彼岸花が咲いている。しかし時期遅く花は咲き終わって、片隅にはイチジクの実がそして柿の実がたわわに実っている。ここから遠く明日香の里も見渡せる。

 自動車をおいて自然を訪ねて古代、葛城の道を散策する。K001.JPG 葛城・金剛山の麓を通る道で日本の街道で最も古いと言われる竹の内街道につながっている。途中の細い道の両脇には彼岸花がそして稲がたわわに実り、穂が頭をたれている。
子供の頃遊んだ引っ付き虫(オオオナモミ)、じゅず玉、鮮やかな紫色のつゆ草、ゲンノショウコ、高台に出ると大和三山(畝傍、耳成、香具山)が望見できる。

 一言主(ひとことぬし)神社までは1kmほどの道のりである。 K002.JPG 一言主の神を祭ってある。全国の一言主神社の総本社でもある。雄略天皇の前に現れ「私は悪事も一言、善事も一言で表す言離(ことさか)の神、葛城の一言主大神である」と名乗ったと言う。
 ここでのお願いごとは一言だけなら何でもかなうそうである。沢山あるんだけど何にしようかな。この時代大和王朝とこの地の豪族土蜘蛛一族と戦った、その一族の蜘蛛塚がある。拝殿の横には20mも在るかと言う大きないちょうの古木が圧倒している。鳥居の横にはコスモス畑が広がっているが花はちらほら、まだ時期は早い。
(今昔物語に登場する一言主神は顔が醜くかったと伝えられ、葛城の怪人と言われた役行者は、修行のため、葛城山と吉野の金峯山の間に岩橋を架けるため、諸神を集めて、架橋工事をさせますが、一言主神は顔が醜かったため、昼は働かず夜しか働かなかったので、石橋は完成しませんでした。役行者は怒って、近くの小川のそばの大木に一言主大神を縛り付けてしまったという事が記されています。・・・・御所市観光ガイドより)
 岩橋山には今も大きな石がごろごろ、金峯山への石橋の橋桁だったんでしょうか、神様が建設を放棄した……話は大きい方が面白いですね。
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 ここからは駐車場に戻る事にした。県道を歩くも車の多いのに閉口、途中の喫茶店で休憩、次の細い道を左に折れて葛城古道に戻る。戻りはあっという間に九品寺の駐車場に到着した。


 次に今K005.JPG 歩いた県道を再び南に高天彦(たかまひこ)神社に向かう。金剛山中腹の台地にあり日本神話の舞台になっている高天ヶ原である。
 古事記によれば天照大神がこの高天ヶ原を統治していたと言う。その奥に高天彦神社がある。古色蒼然とした神社で延喜式では最高の社格とされる古社で神々しい雰囲気が漂う。周りには茶色くなった紫陽花の花が、大きなしょうがの花、ここから金剛山頂への道が続いている。 鳥居をくぐると社殿は三間社の神明造、社務所はなく綺麗な屋根付きの休憩所がある。

 すでにお昼を過ぎている。ここからは戻る事にした。再び県道30号線を北上、またもやストップが、農産物直売所ここでも柿、小芋、きゅうり、玉ねぎ、大根、土ゴボウ・・・・生K006.JPGけ花にする黄色の角なすびが、長いのでトランク横一杯に。ドライブでなければ買う事ができない。トランク一杯のお買物、そのまま当麻寺を過ぎて道の駅「ふたかみパーク當麻」にて遅い昼食、ここでもお買物。
 奥様は大変御満足のドライブのようである。やはりハイキングは電車、バスで行くのが最高である。天気は最後まで我々に見方をしてくれて雨傘や合羽の出番はありませんでした。



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