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  ◆ 信貴山〜高安山【135】

平成24年5月29日
ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩(poem) スキー紀行 写  真
   ●信貴山〜高安山 登山ルート地図

 生駒山山系南部にある信貴山(437m)と高安山(487.4m)に登山をしてきました。ここから北に生駒山に十三峠、なるかわ峠、暗峠、とハイキングに最適な従走路が続きます。

 信貴山は1400年前、聖徳太子が物部守屋を攻めたとき、この山で毘沙門天が聖徳太子に味方をして物部氏を滅ぼした。太子は伽藍を創建し毘沙門天を祀り、この山を信ずべき山、貴ぶべき山「信貴山」と名付けられたという。
 山の中腹に多くの伽藍が配置され立派なお寺で信貴山寺、朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)と呼ばれている。山頂には空鉢護法堂があり、護法堂手前には信貴山城址の碑が建っている。

 近鉄信貴山下駅で下車、SIGI001.JPGここからハイキングはスタート。駅前から上り坂の直腺道路が住宅の立ち並ぶ中を広い舗装をされた道路が走っている。
 ここは嘗て東信貴ケーブルが信貴山まで走っていたそうである。駅前から信貴山・朝護孫子寺まではかなりある。今は奈良交通のバスが走っています。
 突き当りの道路を右に少し歩いて又直線に東信貴ケーブル跡の道路が更に信貴山に続く。

 SIGI002.JPG 今回はこの突き当りを左に折れて50mほど歩くと右側にハイキングコースの標識がある。最初は住宅地の中に石段の道であるが、やがて地道の細いハイキング道でくねくねと曲がっているが東信貴ケーブル跡とほぼ平行に登ることになる。やがて舗装された広い道路に出た。左にまもなく朝護孫子寺、SIGI003.JPG 真っ赤な信貴大橋が見え、その向こうには赤く塗装された開運橋が見える。
 駐車場の中を通り仁王門をくぐる、小型の張子の虎、境内左手に先ほどの開運橋がある。
 文化庁登録有形文化財に指定されたこの橋の形式は「上路カンチレバー橋」と言い現存する形式としては最も古い、又鉄骨を組み合わせた「トレッスル橋脚」としては珍しいそうです。
 
SIGI004.JPG  やがてこの寺のシンボル「世界一福虎」と称する大きな張子の虎、その向こう山の中腹に見えるのは本堂である。本尊は毘沙門天を祀る、また境内には多くの堂塔伽藍が建っている。この本堂を目指し、お参りの後は左の階段を山頂にある空鉢護法堂(生駒山方面)に奉納者の名前の入った赤い鳥居が並ぶ中を歩く。 空鉢護法堂に水をお供えするためにお参りの人々が備え付けのポットに水を入れて歩いている、ゆるやかな階段が続く。

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 護法堂のすぐ手前に信貴山城址がある。SIGI007.JPG 古代から軍事上の重要な拠点になった山城跡である。
 護法堂には空鉢の術を用いた竜王が祀られており、「一願成就」の神として信仰されている。空鉢の術については国宝に指定された信貴山縁起絵巻にあり、あまりにも有名である。そして、この護法堂からの眺めはまた素晴らしい。

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歩行距離 約8・4km  

 休憩のあと、少し戻り途中から信貴山奥の院方面に下る、急な勾配の荒れた下りである。10数分歩くと簡易舗装された道に出た。左に10分ほど歩くと三叉路前方に墓地があり沿って奥の院へ、ここは左に久安寺に道をとる。

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 このまま西に舗装された道を歩くと信貴生駒スカイラインに出る。途中で西の空には黒雲が、そして雨が降り出した。雷雨になった。木陰で雨合羽を着てそのまま足を進める。やがて生駒信貴スカイラインを渡ると高安山から生駒山への従走路に出た。
 三叉路から雨に合い途中で雨宿りして昼食をしたり、1時間あまりの時間を費やすハプニングに。 生駒山方面は諦めて高安山に変更する。 高安山には地図の青いラインが距離が短い。これでタイトルは決まった「信貴山〜高安山ハイキング」。

 雨は上がったが十三峠までのハイキングを変更して高安山に歩く事にした。
SIGI011.JPG ここから高安山は遠くはない南に10分くらい、平坦な路を一元の宮を過ぎると三叉路、左に信貴山への標識、ここは直進する。SIGI012.JPG
 直ぐ近くの小高い藪の中に高安山山頂があるが標識も無く分かりにくい。行き過ぎると大きなドームのある大阪管区気象台のレーダー観測所がある。
 右に土砂防止用のネットが張ってある、二箇所ほど崩れている。その辺にあたりをつけて斜面を這い登る。「知る人ぞ知る」前回も登っているので問題はない。しかし雨で土が濡れて足元が滑る。SIGI013.JPG 高安山山頂(487.5m)に二等三角点(基準点名・峰山)の標石がひっそりとあるだけで眺望はない。

 レーダー観測所の横を通り、しばらく歩くと鉄製の小さな橋が架っている。SIGI014.JPG この橋の下をくぐり右に細い谷道を下山すると西信貴ケーブルの信貴山口に出る。ここで二度目のハプニング、橋のたもとで右足が攣った。運動不足か歳のなせる業か、この下山道は結構荒れている。
 SIGI015.JPG ここからの下山は中止して平行に走る西信貴ケーブルで下山することにして西信貴ケーブル高安山駅に歩く。
 ケーブル料金590円は高い、発車のベルがなる運転手ひとりに乗客一人、貸切である、これを考えれば安い。この日は早く下山して正解でした、この後夕方から雷雨に・・・・・。
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