コスモスの花を尋ねて京都・亀岡にハイキング。JR山陰本線の亀岡駅2階にある観光案内所に立ち寄ります。ここで案内図やバスの時刻表などを仕入れます。そして夢コスモス園、円山応挙生誕地,穴太寺(あなおじ/あのうじ)、平和台公園と秋のハイキングを楽しみました。
大阪駅から京都駅までは新快速で29分、京都駅から亀岡駅まで快速で20分乗車です。亀岡駅から西にある亀岡運動公園横の夢コスモス園に(9/22から)。
宣伝のわりには花は所々(10/2現在・入園券600円は高すぎ)コスモスの花は少し早かったようです。コスモス園に併設して農産物などの直売所、そしてテント張りの休憩所もある。
ここで持参のお弁当を食べてから、もう一度青々とした園内を散策。最近は見かけないイナゴがたくさんいる。終戦後はこのイナゴを串に刺して焼いて食べていた。イナゴは米を食べて大きくなっているので栄養があって美味しいそうだ、と言うと気持ち悪いという。昭和も遠くなりました。こんな話をしながら次に穴太寺に歩く。
途中の田んぼには真っ赤な彼岸花が所々、畦に咲いている。白サギが稲の刈り取られた田に微動だにせず立っている、絵画の世界である。近づくと飛び立っていった。やがて円山応挙生誕地の碑があった。並びの農家は昔は茅葺の家だったのでしょう、今は瓦葺になっている。
円山応挙生誕地近くに西国三十三箇所21番札所の穴太寺はある。30数年前に車で、掛け軸に御朱印を頂きに回って以来である。バスで多くの人々が参拝に訪れている。本堂に並んで多宝塔が澄んだ青空に映える。
お寺正面前の県道406号を南に50mも歩くと駐車場、みやげ物も売っている。さらに次の信号を県道から分かれて細い道に左折する。このあたり一帯は彼岸花がたくさん咲いている、今年の花はもう終わりでしょうか。
農家の庭先に無人販売の野菜が100円で売っている。
早速お買い上げ。やがて国道372号(穴太口バス停)を渡り小さな橋を渡って川沿いを左に歩く。アオサギとシロサギが羽を休めている。
京都縦貫自動車道の下を潜り抜けると左に国道372号、ここは右に側道を平和台公園を目指して歩く。金網の策につるが、「むかご」がたくさんなっている。じねんじょ(自然薯)のつるで、引き寄せて細長いハート型の葉の根元にある茎の部分の肉芽「むかご」を採る、たくさん実っている。秋の味覚を採るのに相棒は夢中になっている。
磐栄稲荷宮(いわさかいなりぐう)への案内板をたどって樹の茂る山の中に入る。足元には栗のイガが。平和台公園の回りは栗の木がいっぱい、足元に栗のイガが、足で踏みつけて木の枝でこじ開けるが火バサミで無ければ栗の実は採れない、手袋も入る。
「あの樹をゆすったら」見ると樹の周りにサルトリイバラの木が「冗談じゃない」「山で怖いのはサルトリイバラ、里で怖いのは人の口」って言うじゃないか。それより頭上から落ちてくる栗のイガが怖い。
でも結構栗を拾えた。知らぬ間に時間が経過する、もう止めとこうと歩き始めると前方から始めて完全武装の地元の人と出会った。長靴を履いて頭に帽子、右手にハサミ、左手にビニル袋にどっさりと栗の実が。
「たくさん拾えましたね」「いや一昨日の台風の後はたくさん落ちていたが今日は・・・・」と言う。この人の歩いた後は栗の実はもう落ちて無いだろう。
道を間違えて元来た道に出てしまった。もう登り返すのは辛い元の道を戻り国道372号に歩こう。おかげで途中の道で体長20cmあろうかと思う大きな亀に出会った、クサガメか。
国道に出た、ここから亀岡駅を目指す。豆屋黒兵衛の店がある、お土産を物色する。丁度店の前がバス停である。亀岡駅まで歩いても30分余りであるがバスの乗客の一人になってしまった。歳を取ると段々と楽な方に傾いてしまう。
今日は花より団子とばかり、秋の収穫とバラエティに富んだハイキングとなりました。
(本来なら西山緑化公園展望台から磐栄稲荷宮、そして亀岡市役所に歩く予定でした。
前もって地図を調べていなかったので失敗しました。国土地理院の地図をリンク、コースを添付しますので参考にして下さい。なお、円山応挙生誕地近くには幼少時を過ごした金剛寺「応挙寺」があります。)
追 記
帰りに京都駅ビルを歩いてきました。京都駅は東西にプラットホームが伸び、本日乗車した嵯峨野(山陰)線までの長さは558mで日本一である。何時もは乗り換えにコンコースを歩き地下街に喫茶、お土産を買いに歩くだけ。
今日は上を見上げると吹き抜けはるか上に東西に回廊がある。コンコースの東側からエスカレータを乗り継いで上がる。東広場(7F)には歩く人は少ない。さらにエスカレータを上がって空中経路(10F)を西に歩く。まわりはパイプとガラスで覆われている。ここからガラス越しに見る京都タワーと山々の景色は美しい。
西にある大空広場の屋上庭園は緑化植物が植えられている。広々としてゆったりとした気分を味わえる。しかし市街の見晴らしは良くない。この横には伊勢丹、そして広い大階段とエスカレータが1階の中央コンコースまで続く。