オモイツクママ

001-300.JPG

 

◆滝坂の道(柳生街道)を円成寺

ハイキング 【249】
ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩・短歌 スキー紀行 写  真
● 滝坂の道(柳生街道)を円成寺 (2017.10.24)
● 滝坂の 昼なお暗き 石畳み 峠の茶屋は 歴史の中に ‥‥オモイツクママ
  江戸時代に整備された渓流沿いを樹々に覆われた石畳の道で磨崖仏や石仏が並ぶ
 滝坂の道(柳生街道)を歩いてきました。近鉄・奈良駅から柳生の里約20qの中ほど円成寺までの約12qです。台風の翌日で道は少し荒れていましたが、快適なハイキングコースです。

9時30分
 奈良駅からは東に奈良公園の横を鹿と戯れながら東大寺・大仏殿前を右(南)に鷲池の浮見堂に回り道、破石町バス停付近から東に志賀直哉旧居から東海自然歩道を歩きます。
 突き当りを直進すると緩やかな春日遊歩道が東海自然歩道(滝坂の道)とほぼ平行に春日奥山道路(奈良奥山ドライブウェイ)に接続します。
 
001.JPG

 ここは標識に従って大きくカーブしながら滝坂の道に東海自然歩道を歩きます。

 渓流沿いを樹々に覆われた石畳の道‥‥江戸時代に柳生から奈良に続く街道で昭和初期まで使われた重要な生活道路だったようです。
  「柿の実を 担いて下る 村びとに 幾たび会える 滝坂の道」と
多くの人々が生活道路として歩いた道です。奈良市内からはゆるやかな登りで、今は少し荒れた道です。
 
000.JPG
  ↑地図をクリック 地理院地図にリンク
 当Webサイト(ホームページ)のルート地図は参考の為、個人的にコピーされて「グループ内で私的に利用する」のには問題ありません。 但し刊行、インターネット等で不特定多数への公開の為に、この地図を第三者がさらに複製する場合は国土地理院長の承認を得なければなりません。(承認番号 平28情複、 第1129号)
002-1.JPG
 渓流沿いの左に寝仏、続いて山の斜面の上方に登ると夕日観音が見られると言うが樹々に覆われた山中で、うす暗くてはっきりしませんでした。鎌倉時代の弥勒摩崖仏で大きな岩に彫られ、西からの夕日に染まると美しく浮かんで見えるという。ロープが張られて登れない。山道からは三体地蔵が見られる。

002.JPG 次に400mほど離れて弥勒菩薩と左右に地蔵菩薩が彫られた三尊仏が大きな岩に。
 この摩崖仏が、朝日観音と呼ばれ、朝日に照らされると良く映える事から名付けられている。鎌倉時代の作、石像に文永2年(西暦1625年)の銘がある。

 やがて三差路になっている所に荒木又右衛門が試し切りをしたという伝説の「首切り地蔵」である。この街道の目印になり、右手にベンチもあり休憩が出来ます。

003.JPG 三差路を左に歩くと、すぐに左手から春日遊歩道が合流します。この遊歩道に入らず標識に従って右前方に山道を直進します。少し登り道が続き、やがて広い奈良奥山ドライブウェイに入ります。ドライブウェイを右に歩きカーブの所を再び左に山道に入ります。今日は台風の翌日で入り口に通行止めのテープが張ってありますが、取り合えず行けるところまでと歩きます。
 
004.JPG

005.JPG おや、道が2/3ほど谷側が崩れています。恐る恐る山側を歩きます、左の山も崩れています。 通り終えると峠の茶屋は近いです。峠の茶屋はやはり休業しています。

12時30分 ここで昼食にします。


 ここからは広い道で民家もあり歩き良い道が続きます。そして最後に細い山道、V字にえぐられた急な下りの道が少し続き、やがて平坦な道に、国道369線に出ると円成寺です。

13時30分
 円成寺(えんじょうじ)の山号は忍辱山(にんにくせん)で本尊は阿弥陀如来です。
 
006.JPG

 境内の紅葉がこれからでしょうか紅、緑、黄色のグラデーションが池の畔に美しく見られました。 ここからはさらに柳生街道は柳生の里(柳生バス停)まで約9qの距離です。
 
007.JPG

008.JPG 今日、我々は忍辱山バス停(14:00発…29/10現在)から奈良まで近鉄バス(30分)で戻ります。バスの本数は少なく注意が必要です。

 奈良市内に戻ってから時間があったので東大寺に大仏を見学、秋の行楽、修学旅行の生徒、海外の旅行客でいっぱいでした。
 
009.JPG

 ● 近鉄奈良駅(0q) 〜道標(2.95q) 〜首切り地蔵(5q)〜自動車道(5.47q) 〜峠の茶屋(6.19q) 〜大慈仙分岐(7.96q)〜忍辱山バス停(10.65q)
 関連ページ → 若草山(三笠山)【175】
         滝坂の道〜春日奥山【138】
         笠置山〜柳生の里【132】
Copyright(c)2008 オモイツクママ All rights reserved.
inserted by FC2 system