久し振りに天王山を歩いてきました。 標高270mの低山で平日にもかかわらず多くの人々に出会いました、初心者向けコースです。
JR山崎駅には「京・大山崎町まちあるきマップ」が置いてあります。駅周辺の案内から天王山〜小倉神社へのコース案内地図が載っています。
10:00
山崎駅を出ると東(京都方面)に線路沿いを少し歩き踏切を渡った所に天王山登り口の石柱が建っています。北に舗装された急な坂道を上ると宝積寺(ほうしゃくじ)の仁王門、そして本堂の右から天王山へ登る事が出来ます。登山口は他にも観音寺(山崎聖天・現生利益の神様として信仰)を経由しても歩けます。
天王山上り口から60m先の右の道を取るとアサヒビール大山崎山荘美術館です。この美術館はバーナード・リーチ、河井寛次郎等のコレクションや安藤忠雄設計の建物に展示されたアサヒビール所蔵のモネの睡蓮など印象派の絵画が広い庭園と共に楽しめます。
この道を経由しても観音寺からのコース、更に先で宝積寺からの道と合流しても天王山山頂に歩けます。
この天王山山頂までのハイキングコースを「秀吉の道」と名付けられています。実際の合戦はこの山中ではなく山の麓で行われました。またコース上には6基の陶板画が設置されています。
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今回は直進して宝積寺(真言宗)に歩きます、石段を上って仁王門をくぐり本堂の右から天王山に歩きます。急な登りの登山道、道路わきには荷物運搬用のラックレールが並行しています。
登山口から20分 展望広場に出ました。青木葉谷展望台で桂川、宇治川、木津川が合流する景色が見られます。広場には「秀吉の中国大返し〜」の陶板画が見られます。この陶板絵図では織田信長の死を知り秀吉が毛利と和睦を結び、1週間足らずで引き返した様子が描かれています
次に5分ほど歩くと右に観音寺(山崎聖天)からのコースと合流、更に数分で鳥居がその右に旗立松展望台があります。
1582年山崎の戦い(天王山の戦い)が羽柴秀吉と明智光秀とこの地、山崎(摂津国と山城国の国境)で合戦が行われたとき秀吉軍が千成瓢箪の旗を松の木に掲げて軍の士気を高めたという。この松の樹を旗立て松と呼ばれ、現代の樹は7代目だそうです。
この展望台から眼下には桂川、宇治川、木津川が合流する、かつての古戦場が一望でき、対岸には石清水八幡宮を祀る鳩ヶ峰(男山・142.4m)が望見できます。
現代は足元のトンネルには名神国道、そしてJR東海道本線、阪急京都線、東海道新幹線、国道171号線、京阪本線と平行しています。旗立松展望台近くにも大きな陶板画「天下分け目の天王山〜」があります。
さらに先に進むと左に天王山山頂近道の標識がある。17烈士の墓があるがここは立ち寄らず、次に天照大神、月讀大神、蛭子神の三柱が祀られている三社宮の前を過ぎると酒解神社です。祭神は大山崎の産土の神で牛頭天王を祀り、天王山はこの天王を由来としているそうです。
この先10分程歩くと左にコースを離れて急な山道を少し登ると天王山山頂です。ここには嘗て秀吉が築いた山崎城の跡です。
10:45
天王山(標高270.4m)山頂には測量用三角点はありません。広場は木立に囲まれて展望はありません。
元の登山道に戻りさらに北に歩きます。上り下りのゆるやかな尾根道です。先の台風で多くの木が倒れたのでしょうか倒木の跡があり伐採された樹々があり道はほとんど整備されています。
右に奥の山展望台への矢印が、寄り道をしてみます。細い登山道は急な下りです。しばらく歩くと鉄塔が少し開けた所から展望が京都市街でしょうか。更に急こう配の下りです。ここはもう下山道です、引き返します。
先のコースを進むと左に十法山(標高304.3m)山頂(三等三角点
点名:天王)への登山道です。途中、出会った人に聞くと先の台風で倒木が多く非常に荒れているそうです。今回は入退院以来、日が浅くハイキングの予定だったので断念して先に進みます。
11:55
すぐに柳谷観音と小倉神社への三差路です。ここからは下り道で浄土谷から柳谷観音、そして長岡天神までは平地で自動車道が長く過去にも歩いているので小倉神社に下山して阪急西山天王山駅に歩く事にしました。
小倉神社までは急な下りの登山道で約30分です。後は町の中の舗装路を約30分、駅は高速道路の交差する橋脚の下にあり何処が駅舎なのか今日初めて街の中で通行人に聞きました。(汗)
12:55
阪急京都線・西山天王山駅です。平成25年に京都縦貫自動車道の下に設置・開業した新しい駅です。高速道のバス停留場と連絡しているそうです。
● 参 考
歩行距離:約6.86km
(JR山崎駅〜1.88q〜山頂〜1.31q〜三差路〜3.75q〜西山天王山駅)
歩行時間:約2時間30分、 所要時間:2時間55分、 2019.4.16 火曜日 晴れ
山崎駅から徒歩10分、サントリーウイスキー山崎蒸留所を見学ができます。今回は希望日は満杯でしたので予約は出来ませんでした。 山崎蒸留所ツアー(有料) 所用時間約80分、山崎ウイスキー館見学(無料) どちらも前日までに予約が必要でネットから出来ます。