新緑の観心寺から延命寺にハイキングを紹介します。秋には紅葉が一段と映える観心寺から延命寺のハイキングです。
今回のルートは南海高野線及び近鉄長野線の「河内長野駅」から南海バス小深線「金剛山ロープウェイ前行」「石見川行」あるいは、小吹台団地線「小吹台行」に乗車、観心寺まで行きます。河内長野駅から観心寺まで12分の乗車時間です。
歩いて奥河内さくら公園、奥河内あじさい公園と(約4q、1時間)巡ってもよいのですが、今回はバスで直接、観心寺まで行きます。
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地理院地図にリンク 10:10
観心寺〜奥河内楠公の里(観心寺・丸山地区)
山門から正面には新緑の樹々に囲まれた金堂(国宝)が眼に入ってきます。観心寺は高野山真言宗のお寺である。
飛鳥時代後期(701年)役小角によって開かれ、初めは雲心寺と呼ばれていた。
平安時代(808年)
弘法大師・空海がこの地に北斗七星を勧請(他の神社から神霊を受ける事)した。
815年には空海が国家の安泰と人々の厄除の為、如意輪観音菩薩(国宝…秘仏)を刻み、この寺に本尊として納め、寺号を観心寺と改称された。
その後、827年より淳和天皇から伽藍建立を拝命して空海の弟子たちの造営工事が始められた。鎌倉時代の最盛期には50ヶ寺以上の塔頭を持つ大寺院だったという。
現在の白壁に朱塗りの柱が映える金堂(国宝…観心寺様式)は室町時代に再建されたもので本尊・如意輪観音菩薩が安置されている。 また楠木正成のゆかりの寺としても有名で茅葺き屋根の建掛塔(たてかけ…重文)は正成が三重塔を建立しようとしたが神戸・湊川で討死した為、未完成で一重目だけが残ったものと言われています。
境内には第97代後村上天皇の檜尾陵が宮内庁によって管理されている。
11:50
延命寺〜奥河内もみじ公園(延命寺地区)
次に延命寺に歩く、杉木立の山の中を30分ほど歩くと三差路の分岐に標識がる。左に標識に沿って延命寺の山門に。
薬樹山延命寺は真言宗御室派で空海が地蔵菩薩を刻んで本尊としたのが起源と伝えられている。
小さなお寺ですがこの時期は新緑に包まれ青紅葉もまた美しい。
大阪府天然記念物に指定された巨大な楓(樹齢800年〜1000年・伝)の老木は寺伝によれば弘法大師お手植えの「夕照楓」と呼ばれ他の桜・楓と共に夕日に映える紅葉は特に素晴らしいという。
駐車場(公園入口)から少し登った所に広い蓮池、そして遊歩道がある。春には桜、秋には真っ赤に燃えるようなもみじの紅葉が楽しめる。ここは奥河内もみじ公園の「延命寺地区」として大阪府営長野公園で管理されている。
延命寺を後に先ほどの三差路に戻り、このまま府道214号線を南海高野線・三日市町駅に歩く。路傍にはイタドリ、三つ葉、山蕗などの山菜がたくさん見られる。
13:30 三日市町駅
● 参 考
河内長野駅〜バス12分〜観心寺〜2.0q〜延命寺〜2.7km〜三日市町駅
全歩行距離:約5.6km 歩行時間: 総時間:3時間20分
● 大阪府営 長野公園
公園敷地は河内長野市内の奥河内さくら公園、奥河内あじさい公園、
奥河内楠公の里(観心寺)、
奥河内もみじ公園(延命寺)、奥河内天野キャンプの森の5ヶ所に点在している都市公園です。