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  ◆ 武庫川渓谷・福知山線廃線跡 【30】


2004年11月2日(晴)
   
  紅葉の綺麗なシーズンになりました。歩きませんか?

 この日は天気も良く、11月にしては珍しく暖かい日でした。

 武庫川渓谷、国鉄時代の福知山線の廃線跡を生瀬駅(JR福知山線)から武田尾温泉駅迄をハイキングしてきました。この廃線跡の武庫川渓谷は春は桜、秋は紅葉の美しい所です。生瀬駅からハイキングコースの地図をリンクしました。

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 昭和61年頃複線、電化工事に伴い、この区間が廃線になり その後市民の運動で立ち入りが認められています。 生瀬駅から15分ほど歩くと、JR西日本のこの廃線跡はハイキングコースではないので整備されていないとの看板が。一部河川工事で通れない所がありましたが、武庫川沿いの渓谷に、川に沿って線路跡が続いています。およそ2時間、7km位の距離を3時間位かけて歩きました。ほとんど全線単線の枕木が残っており、数カ所のトンネル、そして鉄橋を歩きます。
 長いトンネル内照明はなく真っ暗、真の闇、天井からは水がポタリ、足下はバラスが轢いてあり、歩きよいですが懐中電灯がない限り歩けません。
 ここを昔は蒸気機関車が、気動車が轟音をたてて走っていたのでしょう。今にも列車が後方から走ってくるような....! 
 トンネルを抜けると再び渓谷が、23号の台風で水かさの増えた急流が、川の中は大きな岩がゴロゴロと。上を見ると大きな山が覆い被さるように、又大きな岩があちらこちらと観られます。紅葉の方はまだ早かったようですが、こんなコースがずっと続きます。

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 むかご!妻から聞いて初めて知りました。ヤマノイモの葉の付け根に出来る実で珍味だそうです。生のまま食べてみましたがあまり美味しいものではありませんでした。  帰ってから塩ゆでするとあっさりして結構食べられました。葉がハート形を長くしたようで紅葉していたのですぐ分かりす。
 そのほか雑草のように見える中いろいろな植物が、アケビ、みずひき、紫の実をつけた野ブドウ,イバラの実、やまごぼう、紅葉した漆の葉・・・・一ヶ所だけ群生した野いちごが、蛇いちごは誰も採らないのか点々と実が成っていました。
 蛇も二〜三匹見かけました。写真を撮ろうとすると、カメラが穢れる?と ストップが掛る。いや、もっと他に穢れるものがあるのかな〜なんて・・・・いや、そんな事は恐ろしくて、口が裂けても言うことが出来ません。(^_^;)
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 鉄橋も枕木が残っていますが通行止めで、横の工事用の通路を、それでなくても足下に水が流れるから川の鉄橋は歩けません。この廃線跡の渓谷沿いは景色も良く昔から有名な所です。

 以前は田舎に帰る時、戦後まもなくは蒸気機関車でトンネル内を煤に巻かれて乗った事を記憶しています。今は電化された新しい線路は全部トンネルで、この景色も電車からは見ることは出来ません。

 武田尾駅の近くは桜の木も多く春は見事だそうです。駅近くの温泉街はこの23号台風で川沿いにあるホテルは大きな被害を受けた様子で現在も営業していない所があるようでした。

 廃線跡コースの最終地、武田尾駅はトンネルとトンネルの間にありホームのほとんどはトンネル内にあります。帰りはこの駅から西宮名塩駅、生瀬駅とそして宝塚駅から大阪駅までおよそ30分ほどでした。

     関連ページ →JR 阪和貨物線・廃線跡【75】
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