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 ◆ 山の辺の道 【48】

2006年6月20日
ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩(poem) スキー紀行 写  真
  ● 天理から南に〜 山之辺の道ハイキング

 梅雨の合間の天気に恵まれた一日、初夏の山の辺の道(山辺の道)を歩いてきました。 奈良から天理までを北・山辺の道、天理から桜井までを山辺の道と呼ばれています。 
 今回は天王寺駅から大和路線で奈良駅、乗り換えて桜井線天理駅で下車、ここから山の辺の道を歩きました。JR桜井線は南北に4km程の単線区間で山辺の道に沿って走っています。

 クモハ105、2両編成のワンマンカーで途中は無人駅、中程に位置する天理駅は近鉄線が乗り入れている為か此処は立派で大きな駅です。

 001.JPG駅前から西に広いアーケードのある天理本通り商店街が1km程続きます。あちらこちらと店を冷やかしながら通り抜けると左に広大な天理教本部があり、反対側に天理大学。さすがに宗教都市といわれることだけある。
 更に1kmほど歩くと石上(いそのかみ)神宮に。日本最古の神社の一つといわれ、拝殿は国宝に指定され、多くの重文あります。境内にはなぜか多くの鶏が放し飼いに! よく人に馴れていて逃げません。003.JPG 特別に小屋に入れられたニワトリは天然記念物で「東天紅」という。

 社務所前の鏡池には天然記念物「ワタカ」が生息しています。 日本特産の鯉科の淡水産硬骨魚で琵琶湖及びこれに接続する淀川水系に生息するそうです。

 005.JPG ここからは南に日本最古の道をヤマトタケル(やまとは 国のまほろば  たたなづく青垣 山ごもれる やまとし)が、そして松尾芭蕉が、(うち山や とざま しらずの花ざかり・・・・と句碑にある。花は内山永久寺の桜の事)歩いたであろう細い道を・・・・妻と二人で歩く。

124S.JPG 

 ほどなくして内山永久寺跡に。鳥羽天皇の勅願で永久2年(1134年)に開かれ、1336年に京都から吉野へ逃れる途中、後醍醐天皇が一時身を寄せた寺と言い伝えられている。
 荒れ果てて草や木の生い茂る中に「本堂池」がある。内山永久寺跡の図を見ると広大な敷地に多くの伽藍が立ち並んでいる真言宗の大寺院だったが、明治の廃仏毀釈で完全に破壊されたそうです。

 歴史の流れの中に、しばし往時の栄華を偲ぶ。 無人販売所、奈良を歩くとよく見かけます。台の上にサヤエンドウ、きゅうりが置いてある。新鮮なきゅうり6本で100円。そばの空き缶にコインを入れてリュックに。 丘陵地にさしかかると道の両側には柿の木の畑が続く。秋、実のなる頃は壮観でしょう。 

 004.JPG 無人の休憩所,通り過ぎようとすると冷蔵庫に張り紙が。 アイスクリーム、冷凍柿!!.....50円。
 冷凍みかんは知っているが、早速そばの空き缶に50円入れて試食することに。椅子、テーブルが置いてあり、ティッシュや包丁も自由にと。大きな柿で早速皮をむいて二つに切り食べる。冷たく、シャリシャリとした歯ざわり。シャーベット状で少し凍っていて堅いが冷たくて柿の味がして珍しい。 
 食べながら見渡すといろいろ置いてある。黒豆100円、かぼちゃ1玉150円。リュックが更に重くなる。せんぎり、玉ねぎ、イチゴも置いてある。そういえば周りに沢山のビニールハウスがあった。
 ハイキングに来て買出しとは! 背中のリュックが役に立つことに。

 夜都伎(やとぎ)神社、道路わきにひっそりとたたずんでいる。拝殿が古色豊かな茅葺(かやぶき)屋根で春日神社とも呼ばれ、奈良の春日大社と同じ四神を祀っています。竹之内環濠集落を過ぎ、のどかな田園風景が展開する。 背中が重くなったわけではないが、あまりゆっくりと歩いたので、既に午後3時を回っていた。 桜井まで行くと遅くなりそうなので途中から電車に乗ることに。 
 
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