オモイツクママ

HATAODAKE
旗尾岳(天見富士)【58】

 2007年5月8日
ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩(poem) スキー紀行 写  真
  
 
 前回の滋賀県の三上山(近江富士)に続いて、大阪南部・河内長野市の旗尾岳(天見富士)に家族3人で登山をしてきました。

 河内長野駅より南海高野線で三駅目千早口駅(無人)9時53分到着。線路沿いを南に歩く。此処は旧軌道跡で遊歩道になっていて、桜並木が続く。もう少し早かったら八重桜が綺麗だったでしょう。
 右に砕石場が見える辺りに左側(東)が登山口(送電線巡視路用)になるが、金網が張ってあり登山禁止(平成20年 3月迄)になっている。仕方がないので次の天見駅まで歩く。路端には柔らかそうなヨモギが生えている。あちらこちらと採りながら歩く。
 
旗尾岳 地図

HATAO-1.JPG   最初はこの道を下山道の候補にしていたのですが、此処から旗尾岳に登ることに。HATAO-3.JPG 10時45分踏切を渡り最初は緩やかな広い登り道が続くが、途中から道幅の狭い登山道に。植林されたスギの木立の間を急な山道が続く。段々と険しくなり、疲れたころに送電線用鉄HATAO-4.JPG 塔下(6番)に出る。左、千早口駅からの登り路と合流する。此処から登山口までは工事中で通行禁止の為下山できない。
 次の鉄塔(7番)を指す関電のHATAO-6.JPG 赤い火の用心のプレートがある。急な登りをもうひと頑張り、11時50分旗尾岳(548m)頂上に立つ。山頂は見晴らしは良くない。此処でしばし休憩、記念写真を撮る。
HATAO-7.JPG
 此処から同じ道を戻るのも面白くないので府庁山方面に歩く。程なく送電線が東西に走る鉄塔(7番)に出る。日当たりが良く大きな蜂が飛び交うので其のHATAO-8.JPGまま通過。
 樹林帯の尾根筋を登り降りを繰り返しながら次の鉄塔に出る。頭上には左右(南北)に送電線が、左(北)下の方に東西にクロスする送電線が見える。 丁度その下辺りが、これから下山する林道があるのだろうか。広々とした雄大な眺めである。
 鉄塔の周りは日当たりが良く、ワラビの葉が。その間を良く見るとワラビがあちらこちらに。疲れも忘れてワラビ取りに夢中になる。採っている本人たちは全く食べないのに! 
 遠く眼下には河内長野の街であろうか、左に霞んでいるが昨年登った岩湧山(897m)が。そしてこの鉄塔から少し下った鞍部に千早口への分岐があるが、直進して尾根筋を直進する。地図上ではもう少しで府庁山三差路である。 

 少し歩くも前方には急な登りが見える。府庁山からクヌギ峠越えで下山すると我々のゆっくりした足では3時間近くかかる。相談の結果、元の鞍部に戻り13時50分下山を開始する。尾根から北側に細い九十九折の路をひたすら歩く。
 下HATAO-10.JPG 山路は歩きよく、水音が聞こえると谷筋に出た。ここで冷たい水で手を洗いさっぱりする。14時15分林道「才の神線」に出る。此処からは舗装されており路端にはセリ、ミツバ・・・・イタドリをポキッHATAO-11.JPG と折って皮を剥いてそのまま食べる。少しすっぱく水気のある懐かしい味。
 赤いアザミの花、白いシャガの花があちらこちらに咲いている。群生しているところもある。川沿いの日陰にぜんまいがちらほら。
 川の反対側に杉木立の山の中から細いパイプが出ており水が流れ出て川にそそいでいる。川の中には大きな石がゴロゴロしており、それを伝って渡り、水を飲む冷たくて美味しい天然水である。空になった水筒にいっぱいに水を汲む。
 南河内グリーンロードと合流する少し手前を左に入るとHATAO-13.JPG 「賽の神」の祠がある。珍しいので立ち寄ってお参りする。ここから千早口駅は近い。
 足元を見ると紫色をした花びらが絨毯を敷き詰めたように一面に!上を見上げるとなんと藤の花が満開である。

 帰りは千早口駅15時59分発の電車に間に合う。今日一日は登山者に一人も出会わず、鳥のさえずりだけが山の中にこだましていました。
 
 ●府庁山  府庁山という山は無く通称のようである。この辺りを大阪府が個人から借り入れ、スギ、ヒノキを植林したもののようである。
 ●賽ノ神  道祖神、立派な石組の祠である。横に立つ案内板には天孫降臨の際、皇孫ニニギノ命を案内した猿田彦神を祀ってあるという。村境の神である道祖神としての習合があり転じて旅行神として信仰されている。 
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