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金剛山〜天ヶ滝新道【65】

平成19年10月30日
ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩(poem) スキー紀行 写  真
 大阪・千早赤坂村から奈良・JR北宇智駅まで 

 久しぶりに大阪側から千早赤阪村にある秋の金剛山を登山、千早本道から天ヶ滝新道をJR北宇智駅までハイキング。 近鉄南大阪線富田林駅からは1時間に一本の金剛バスが登山口バス停まで走っています。
 (参考)富田林駅前 バス時刻表 →金剛バス千早線 

 車内は登山者でほぼ満員。私より年配の方が多く、お客さんどうし顔見知りの方だろうか。「お久しぶりです、誰々さんどうしておられますか?」 「リタイヤされましたよ、Bさんはもう亡くなられました!」 その年配の人は登りの階段がきつく感じられるようになったので今はロープウエーで登るそうです。……会話が延々と続く。

 何処にこの山がこんなに魅力があるのだろうか? 毎日或は毎週、登山をされている方が多いようです。終点千早ロープウェイバス停、ひとつ手前の金剛登山口(9時50分)で私の他、十数人が下車、白髪の小柄なおばあちゃん?がストックを突いてさっさと一人足早に登って行く。
 標高1,125mよく整備された急な階段が頂上まで続く、道に迷うことはないが足はかなり疲れる。早くも軽やかに下山してくる人たちと次々と挨拶に追われる。
金剛山 地図

 頂上目前で足の疲れでぐったりしながら登っていると元気な中学生(四天王寺女子中学校)の一段に追いつかれる。山頂広場(11時20分)に着くと何はともあれ朝食が早かったのでおにぎりの弁当を食べる(写真@)。天気も良くあちらこちらで少し早いがみんなお弁当食べている。
 
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 これで少し元気が出る。付近を散策すると登山記録として500回登頂者、1,000回登頂者の名前が書かれた看板が立ち、近くの小屋に登頂者回数のスタンプ所が3番窓口まである。  
 近くには山岳信仰の金剛山転法輪寺、ブナ林の中を少し歩くと葛木神社、この裏が葛木岳(1125m)最高峰である。神域のため入ることは出来ない。神社の横奥から見る展望は素晴らしい(写真A)。紅葉した木々、その遥か向こうには葛城山が見え白くホテルの建物も、空気が澄んでいれば双眼鏡で歩く人も見えるという。  
 100mも歩くとダイヤモンドトレール(金剛葛城自然歩道)に合流する(写真B)。

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 左に水越峠を越えて葛城高原にこのまま直進を続けダイトレを歩く。
途中寄り道して左に急な坂道を登ると無線中継所があり、その奥にひっそりと湧出岳(1111.9m)頂上(一等三角点 点名:金剛山)に三角点がある(写真C)。
 元に戻って緩やかな道を再び歩く。右に展望台があり、その向こうがロ−ぷウエー金剛山駅がある。そのまま直進して伏見峠(13時00分)に至る(写真D)。
 右に曲がると以前歩いた念仏坂、ダイトレを直進すると久留野峠から千早峠、紀見峠を越えて岩湧山に至る。ここの山頂のススキは、また曽爾高原と並んで素晴らしい所です。  

 今日は左に細い山道、天ヶ滝新道を奈良県側に分け入る。ここからは麓まで誰一人出会わない寂しい道である。急坂の続く鬱蒼とした山道、杉木立の中を転がる石に足元を注意しながら黙々と歩く。  
 途中に休憩用ベンチ(13時45分)があり左、山中に100mはいると行き止まりでそこには大きな「天ヶ滝」があった(写真E)。大きな岩がごろごろ、落石注意と大きな立札が立っている。滝つぼの冷たい水でのどを潤い、15分程で写真を撮って早々に戻る。
 
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 ここから30分ほど歩いて里にでると、のどかな田園風景。柿、カラスウリの実や草花の写真を撮りながらJR和歌山線北宇智駅(3時30分)に到着した(写真F)。  
 ここは関西では最後まで残っていた、SL時代の名残であるスイッチバックのあった駅で2007年3月17日に廃止され、その時は大勢のカメラマンで賑わったと新聞、TVで報道された所です。未だその名残のレールやホームがありました。電車は2両編成のワンマンカーで1両目前方にはバスのように停留場ごとに賃金が表示、電車を止めると運転手が料金箱の前に立ち改札をしていました。(写真G)
 ● 歩行距離:約10.68km  歩行時間:4時間30分  総時間:5時間00分
関連ページ →久留野峠〜金剛山(114)
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