生駒山(642m)は生駒山系の主峰です。大阪から見る生駒山の頂上には多くの送信アンテナや電波塔が林立しています。
その一角に生駒山遊園地があり、その中に国土地理院の測量基準点、一等三角点の標石があります。
東大阪の額田駅から摂河泉コースを生駒山遊園地にある生駒山山頂に登山、そして暗峠から客坊谷コースを再び大阪側に下山しました。
生駒山系は大阪府と奈良県を境にしてその稜線上を信貴生駒スカイラインが走っています。それに並行するように山の中を生駒縦走路が通っています。従走路に沿って多くの園地が大阪府民の森として整備されています。北側の私市(きさいち)から・・・・ほしだ園地、むろいけ園地、くさか園地、ぬかた園地、なるかわ園地、みずのみ園地、・・・・高安山山上駅まで。約35kmの縦走路です。また、大阪側からの生駒山登山道にはシニア、車椅子の方でも登れる緩やかな勾配の生駒らくらく登山道も整備されていてハイキング感覚で登山が出来ます。
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地理院地図「東大阪市」にリンク
今回は近鉄大阪線額田駅(9時13分)から生駒山642m(標高差
569m)を目指して生駒山にハイキング・登山を楽しんできました。大阪側は急斜面になっていますがよく整備された道でウイークディにもかかわらず多くのハイカーと出会いました。
途中で単独で歩いている中年女性に暗峠(くらがりとうげ)への道を聞かれました。発音が少しおかしいので聞くと韓国出身の方で結婚して日本に来られて4ヶ月あまり、東大阪にお住まいとの事。韓国人と日本人の考え方の違いが大変異なるとの事、目上の人に対する接し方、子供の教育についての違い等、話しながら歩いている内に右に暗峠。ここで彼女と別れて私は直進、生駒山頂を目指します。
歩き始めて1時間半、信貴生駒スカイラインの下をくぐる。道は細く少し険しくなる。間もなく右から合流するY差路。目の前に白とオレンジ色に塗り分けられた多くの鉄塔が見える。各放送局の送信鉄塔である。低くうなるような機械の音、冷却の音であろうか。舗装された道、今歩いた道とは大きな隔たり、間もなく奈良県側からの生駒ケーブル山上駅に着く。この駅正面が生駒山遊園地である。
山頂はどこか?遊園地で聞いても知らないと言う。駅で聞くと、なんと遊園地内の蒸気機関車のレール内にあるという。あった!こんな賑やかな遊園地の中に生駒山(642m)の一等三角点(基準点名・生駒山)の標石がある。 15インチゲージの黒光りしたC58機関車の横に。
写真を撮っていると係員の人がレールは踏まないで中に入ってもかまいませんよとのこと。三角点は大きな石に囲まれて大事に守られています。ここは遊園地ですがこれは国の建造物ですから移動も出来ません。
早速標識にタッチしてあつかましくも写真のシャッターを押して頂きました。丁度お昼時、園内のベンチで持参のお弁当にしました。今日は暖かいお天気に恵まれ子供達がお母さんと乗り物に乗って楽しんでいました。のどかな時間を過ごした後、再び険しい山道に。
帰りも大阪側に下山する事に、送信所のY差路に戻り、登ってきた右に縦走路を行かず左に道をとりました。暗峠近道とあります。これは信貴生駒スカイラインが出来るまでの本来の縦走路で道は急阪の狭い荒れた悪路です。それでも多くのハイカーと出会いました。前を歩く3人組のパーティとご一緒願い後を付いて歩きました。広葉樹の落ち葉が積もり、ジュクジュクしたその上を踏みしめながら下ります。 スカイラインに合流すると道を渡り反対側の駐車場に、その奥に細い道が付いており標識も無く初めての人には解りにくいですね。ここからはスカイラインと離れたり付いたりしながら狭い道を歩きます。
暗峠に出ました。国道308号線、大阪と奈良を結ぶ狭い国道です。峠の茶屋あります。ここで三人組と別れて再び縦走路に。ここからは整備された判りよい縦走路で、なるかわ峠、十三峠へと続きます。何回か歩いています。
ここで縦走路を離れて急になるかわ園地の管理事務所に表敬訪問・・・・実は腹痛でトイレに。(笑)休憩の後単独なので下山コースを取る事にしました。神津嶽コースを経て枚岡駅に歩くコースもありますが、このままもう少し南下して瓢箪山駅に向かいました。この道は階段が多い、足の届か無い位の段差もあり、ほとんど階段。市街地に出ると今度は舗装された急な下りの坂道が続く。
道路が無くなったと思うと瓢箪山稲荷神社の境内に、そして商店街、駅は近い。2時53分発準急で19分、近鉄難波駅に向かう。2009年3月20日からはダイヤ改正があり、阪神電鉄と相互乗り入れで神戸方面からの交通が便利になります。ぜひ生駒山を歩いて下さい。
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