オモイツクママ

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東北旅行【96】

平成21年7月14日から16日(木)
ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩(poem) スキー紀行 写  真
東北美人を訪ねて十和田湖畔温泉・鳴子温泉 を旅行

 みちのくの観光地、東北地方をM氏夫妻と四人で旅行して来ました。
 伊丹空港から仙台空港までは8時0分発ANA 731便(で1時間15分のフライト。 空港では偶然にもM氏の息子さんが仕事で新潟空港に、隣のゲートから10分後のANA513便である。
「旅行……! 替わって欲しいな〜」と冗談言いながら。
 我々の搭乗機の窓からは隣に駐機中の航空機に地上タラップから搭乗する姿が見える。この日、地上は曇っているが上空は快適な飛行であった。
今年の東北は花巻空港から安比高原にスキーに行ってから2度目である。

 ●東北といえば美人が多いと聞いています。この旅行は美人を訪ねて・・・ではないんですが。道中では「めんこい、あねっちゃ」に気をとられて、お土産さんでは店員さんに、旅館に入っては若い仲居さんに自然と目線が行ってしまいます。
 日本で世界の三大美人といえば、クレオパトラ、楊貴妃、小野小町(良く知る人はうちの愛妻(^_^;) )です。小野小町は秋田県湯沢市生まれと言われています。
 美人の基準とははっきりしませんが時代と共にも変わっているようですね。わが国の美人と言えば日本海岸沿いの豪雪地帯に多く、秋田美人、新潟美人、京美人・・・等。
 そして美人のランクには一般に、佳人、麗人、美人、並上、並(お寿司じゃあるまいし)・・・・これ以下は皆さんには関係ないと思いますので省略しよう。しかしランクの最後は「一円玉」と聞きました。
「エエッ どう言う意味 ……?」
「これ以上崩しようがない ……」読まなかった事にして下さい。
でも一番インパクトが在りますよね。

 ●平泉・中尊寺は慈覚大師円仁が開山した天台宗東北大本山である。平泉・中尊寺の金色堂は上の写真のような鉄筋コンクリートの覆堂(おおいどう)で保護されている。中に入ると黄金色もまぶしい金色堂が更にガラスケースでかこまれている。
HASU-2.JPG ご本尊は阿弥陀如来、左右に観音菩薩、勢至菩薩が並ぶ。写真撮影は禁止されているがまばゆいばかりのお堂に眼を奪われます。
 
 写真は中尊寺ハス、昭和25年に金色堂の学術調査が行われたとき棺の中からハスの種が発見されました。大賀一郎博士が持ち帰り、その後平成10年7月に800年の年月を経て開花させました。淡いピンク色の花はとても美しく奥州藤原時代の栄華に夢を馳せさせます。
 
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 ●十和田湖温泉十和田湖は二重式カルデラ湖で火山の噴火で陥没が起こり湖に、その後二度目の噴火で中央付近が更に陥没中湖が形成された。標高が高く流れ込む河川がない。唯一、東側の子の口から流れ出る湖水は奥入瀬川だけである。
OTOME.JPG 十和田湖畔に佇む乙女の裸像は昭和28年、高村光太郎の作品である。モデルは当時19歳の女性の力に満ちあふれた女性の肉体を現している。同じ像を向かい合わせに佇み、顔は智恵子に似ているとも言われている。晩年、光太郎最後の作品になったそうです。みちのくの十和田湖の自然の中に彫刻の力強さを表している。立派な体は現代の乙女?からは想像もつかないボリュームある肉体美は気温の冷い、自然の厳しい十和田湖畔にあっては解るような気がしました。
 高村光太郎がこの像に与ふる詩に「この原始林の圧力に堪えて立つなら 幾千年でも黙って立ってろ。」衝撃的なフレーズで終わっています。
 十和田湖温泉(湖秀亭)は素晴らしい泉質の温泉でした。自分の体にも力強さがみなぎってくるようだった。

OIRASE.JPG ●奥入瀬渓流十和田湖から流れ出る唯一の排水河川、子の口から焼山まで14kmの遊歩道である。
 今回はこのうち雲井の滝から石ケ戸まで散策しました。あいにくの雨でしたが、緑に覆われた木々の間を躍動する川の流れ、大小の滝、苔むした岩が次々と続きます。空気も清々しく変化に富んだ渓谷でした。
 
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 ●鳴子温泉は松尾芭蕉が奥の細道で歩いたところです。何故か泊まらずに尿前の関(しとまえのせき)まで素通りしています。宮城県の山中、山形県境近くにあります。ここの温泉は9種類の泉質があり、各温泉の「湯めぐりチケット」も発売されています。
 宿の温泉の大浴場、露天風呂に浸かったあと、外湯…滝の湯に、ここの温泉は熱かった。
又、鳴子こけしでも有名な所です。ここのこけしの特徴は首を回すとキイキイと鳴ることです。

 ●山寺・立石寺は比叡山別格として慈覚大師円仁YAMATERA.JPGによって開かれ、延暦寺の不滅の法灯が分灯され、絶やす事無く守られています。本尊は薬師如来です。
 松尾芭蕉が奥の細道でこの地を訪れています。芭蕉の句碑「閑さや岩にしみいる蝉の声」の句碑の前を通り、山門から1015段の石段に汗をかき、五大堂から山々や街並みを見下せば、涼しい風が汗ばんだ体に心地よい。更に奥の院まで足を延ばす。
 奥の院で友人夫婦が記念に数珠のブレスレットをペアで選んでいる。何をしているのかなかなか戻ってこない。
「やっぱり領収書をくれなかったよ」。
 なにっ? お寺で領収書を請求するヤツがいるか!会社の経費で落とそうかというのか。監査されれば否認されるのがあたりまえやで。

 お賽銭にはお釣が出ません。今回も多くのお寺には賽銭箱が設置されており、用意していた小銭もなくなり、最後はお札がしかなくなりました。お釣は出ないのかな〜・・・・ろうそく、お線香、硬貨がないのか妻が勝手に三宝に乗っている小銭から釣銭を取っている。
 自分でお釣を取っているのは始めて見た。日本は平和で安心な国だな〜とつくづく思う。

 ●東北の景勝地に日本三景のひとつ松島があります。ここを見逃す事はできません。松尾芭蕉も奥の細道で松島を訪れ「松島や ああ松島や 松島や」と詠んだとか詠まなかったとか。あまりの美しさに歌が思い浮かばなかったとも言われています。イャ……自分も一句……。
MATUSIMA-1.JPG まず小島にかけられた赤く塗られた「すかし橋」を渡り五大堂に。ここから島々が見え大変美しい景勝地である。
 次に歩いて直ぐ近くの松島・瑞巌寺を参詣、受付を通り、中門、本堂(国宝)内部を拝観。   
 ここは平成の大修理により21年9月から28年3月頃まで拝観ができなくなります。続いて宝物館(青龍殿)には等身大の伊達政宗公甲冑像が眼を引きました。
MATUSIMA.JPG その後は松島の島々を巡るべく遊覧船に乗船して塩釜まで。遊覧船は約50分、船内に入ると体格の立派なお姉さんが早速飲み物の注文に来る。
 そしてカモメの餌の「えびせん」も販売、船の周りはカモメでいっぱい。島巡りが始まると案内放送はあるのですが、くだんのお姉さんが島々の写真を見せて窓の外に見える島を大きな声で説明してくれる。多くの奇岩が次から次へと姿を見せる。塩釜が近づくと今度はわかめ、佃煮など海産物のお土産の販売。大阪商人顔負けのなかなかの商売上手である。安いのか高いのか良くわからないがよく売れている。
 帰りは仙台空港18時50分発、ANA740便伊丹行きに搭乗する。

★日本三景とは広島県の厳島(宮島)、京都府の天橋立、そして宮城県の松島です。

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