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 ◆大神神社・三輪山【99】

平成21年9月8日(火)
ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩(poem) スキー紀行 写  真
 ● 大神神社〜狭井神社〜三輪山〜黒塚古墳

 今回は奈良県東南部の桜井市、山の辺の道沿いにある日本最古の神社の一つといわれている大神神社(別名 三輪明神・三輪神社)を参拝、御神体である三輪山(467m)を登山(登拝)してきました。その後は黒塚古墳を見学してきました。

 MIWA000.JPG大阪から車でのアクセスの一つは南阪奈道路の美原北ICインター(8時30分)から東に葛城ICまで。ここからは大和高田バイパス(24号線)から(165号線)を通って桜井市に。ここから北に(169号線)天理方面に向かう。まもなく右に30mはあるという大きな大神神社(おおみわじんじゃ)の鳥居が見えます。その後ろにはきれいな円錐形の三輪山がそびえる。
 鳥居の前にある信号を東に右折、参道に入ると広い神社の駐車場がありますが更に奥に進むと神社入り口付近にも無料駐車場があり、ここに駐車して参拝。大神神社は山之辺の道沿いにある。参考・・・山之辺の道【124】

MIWA015.JPG - 三輪山
 当Webサイト(ホームページ)のルート地図は参考の為、個人的にコピーされて「グループ内で私的に利用する」のには問題ありません。 但し刊行、インターネット等で不特定多数への公開の為に、この地図を第三者がさらに複製する場合は国土地理院長の承認を得なければなりません。
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 この前の道は桜井から北上して天理まで山の辺の道が先の169号線と並行して通っています。大神神社は日本で最古の神社とも言われている。崇神天皇7年(紀元前91年)天皇の命により祀られた。 主祭神は大物主大神で三輪山に鎮座していらっしゃる。

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 神社には本殿がない、拝殿で三輪山を参拝した後は三輪山登拝口(登山口)のある狭井神社(さいじんじゃ)に案内標識にしたがって歩きます。

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 狭井神社の鳥居をくぐり手水舎で手を清める。直ぐに鎮女池,その畔に記念碑がある。三島由紀夫がドナルドキーンとこの辺りを散策、三輪山頂上へ登拝、下山後に色紙に「清明」と書かれた。その揮毫を篤信家によって奉納建立されたという。

 MIWA006.JPG狭井神社の境内は狭い。拝殿にお参りした後、その左手には薬井戸があり霊泉が湧き出ている。備え付けの殺菌済みコップがおかれていて誰でも飲む事ができる。
 空のボトルを持ってきて詰めるMIWA007.JPG人が次から次へと、無料である。私も一杯頂く、冷たくて美味しい水がのどを潤す。
 社務所にはペットボトルに入った御神水も一本300円で売られている。狭井神社の御神水と言えば有名で万病に効くと言われている。

 社務所で三輪山登拝の許可を得る。申込書に住所、名前、電話番号を書いて300円を納める。MIWA008.JPG  「三輪山参拝証」のたすきを受け取り、肩にかける。竹の杖もたくさん用意されている。始めは登山用のストックを用意していたが御神体である山を突くようなので妻は竹の杖に替える。
 入山前には自分自身で賽銭箱横に置いてある御幣でお祓いをする。だんだんと厳かな気持ちになってくる。社務所の前に三輪山登拝口(標高80m)がある。行程は約4km、標高差387m、時間は登下山に2〜3時間要すると言う。拝礼をしてしめ縄の下をくぐった。

 ここからは写真撮影が禁止、一木一石たるも採取禁止、MIWA009.JPG山中での飲食も出来ません。最初から急な階段が続く。しばらくして平坦な道が続くがまもなく急な登りとなり、小さな休舎(標高270m)がその奥に細い流れの「三光の滝」がありここで滝に打たれ水行をするのである。そのための着替えの場所であろう。
 更に急坂の道を登る。階段、石ころの道、木の根の張り出した道。周りはあまり手の入れていない雑木が生い茂る。息切れがしてくる、路ばたにはミズヒキ、紫色のツユクサの花が可憐に咲いて疲れを癒してくれる。
 元気な参拝者が次から次へと登っている。案外若い人が多い。素足で登っている夫婦がいる。この石ころの山道は痛いだろうな。やはり御神体だからであろうか、他にも素足の人を見かけた。我々は登山靴である信心する人たちの心の持ち方に驚嘆する。
 妻が一面に生えている木の幹を見て「丸いぶつぶつが一杯出ている、仏様の頭見たい」と言う。後で調べると烏山椒の老木だと言う。急坂、ぬかるみ、落石注意の道が続く。まだかまだかと思っていると先に歩く家内が下山して来る参拝者に聞いている。
 「もう直ぐですよ」その声に励まされて、椎や樫の樹林の中を抜けるとゆるやかな道になる。 偶然に道から少し外れて笹原の中に国土地理院の三等三角点(466.9m)を見つける、ここが三輪山頂上である。見過ごしてしまいそうである。ご神体の山中である為に撮影は禁止、遠慮をする。

 やがて高宮神社(446.7m)に到着、参拝。更に100mほどゆるやかな道を歩くと奥津磐座(おきついわくら)(467.1m)、大きな巨石群が、周りにしめ縄が張ってありここから奥には入れない。
 おごそかな雰囲気、ここに神代の時代に神が降臨したのであろうか、言われればそんな気もしないではない荘厳な気持ちになる。何百年も一般の人を受付けない信仰の山として祀られていたのである。感慨に耽っていると次から次へと参拝者が登ってくる。

 しばし休憩の後下山にかかる、下りは楽である。「ようお参り」、「お疲れさん」、疲れた顔をして登ってくる人々に挨拶をする。頂上には明るく広々とした所に涼しい風と厳かな雰囲気が待っていますよ。
 先を歩く妻が「ここは危ないわよ」と待ってくれる。今日は何故かひどく優しい。
 無事に下山をして社務所にたすきをお返しする。家内は記念に腕輪を購入している「今はしないけどあなたが亡くなったら思い出に・・・・」

 お昼も過ぎている、門前の食堂で食事にした。その後は再び169号線を北上、柳本バス停で右に直ぐ山の辺の道のトレイルセンター(天理市、無料)がある。

 MIWA013.JPG この5月26日に龍王山(95)(二等三角点585.5m)に登った時の起点である。広くて綺麗は建物でトイレやシャワーも使える。弁当も食べられ湯茶の接待もある。各種のパンフレットも備えてあり、車で登山する場合はここの駐車場(無料)に置いて登るのもよい。

 休憩の後はここで教えて貰った黒塚古墳に、国道の反対側にある。展示館には復元された竪穴式の石室と多くの三角縁神獣鏡が多数展示されていて、近くには黒塚古墳がある。古墳の上に登ると目の前に竜王山がそびえていた。

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 再び169号線を北上して天理ICから西名阪道を走り大阪松原ICを通過したのは午後3時になっていた。
 本日の車の走行距離は124km、三輪山登拝歩行距離は約4kmで休憩を入れて2時間15分でした。
 関連ページ → 巻向山 ダンノダイラ【219】三輪山の東に位置
         大神神社・三輪山【99】
         山之辺の道【48】
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