桜咲く古都奈良を歩いて暖かい春の一日を満開の桜の花と過ごしてきました
奈良は710年に飛鳥の藤原京から都が移され平城京として栄えた都である。今年は平城遷都1300年の節目の年である。ユネスコの世界遺産にも登録され、今現在、桜の花咲くこの春、まさに「あおによし
ならのみやこは さくはなの におうがごとく いまさかりなり」である。 また平城宮跡では今年一年を通していろんなイベントが予定されている。
近鉄線奈良駅を出るとそこは既に奈良の中心地である。
観光客でいっぱいです。奈良公園内をそぞろ歩きしながら最初に訪れたのは今回の目的、興福寺国宝館、興福寺創建1300年記念事業で奈良時代に作られた国宝阿修羅像、その他多くの国宝、重要文化財に圧倒される。また大きく眼を引くのは5mに及ぶ国宝木造千手観音菩薩立像、鎌倉時代の作とある。
次に訪れたのは東大寺、何十年ぶりだろうか。南大門の両側には昔から変わらず運慶、快慶作と言われる巨大な金剛力士像が睨んでいる。ここから続く広い参道は多くの外国人や子供ずれの人々であふれている。
大仏殿の中に入ると久しぶりの大仏様(盧舎那仏像)にご対面、手のひらを見るとさすがに大きい。参拝の後しばし見とれる。大仏様の後ろにある金堂の柱のひとつに四角にくりぬかれた穴がある。大勢の人が並んでいる、大仏様の鼻の穴と同じ大きさと言われ、ここを潜り抜けようとする人々である。子供や普通の体格の人は問題ないようである、同行のTさんも挑戦するという。お
腹は他の人から見ると相当出て太っている、上着を脱いで穴にもぐりこむ。さすがに奥さん方は遠慮している。周りではみんなが注視している、
無理なら足を引っ張って戻さなければと待機していた。前から手と頭が出てきた。しかし・・・・Help Me !
「引っ張ってくれ」と悲痛な叫び。周りの人々が爆笑、写真が撮られる。やっと出られた、私が手を叩くとギャラリーの人々もいっせいに拍手。あんなに小さな穴でも通れるんだなとひとしきり感心する。
次に向かったのは春日大社、途中で鹿に煎餅を与えたり写真を撮りながらぶらぶら歩く。鹿の煎餅はあちらこちらの路上で売られている。買ったとたんに鹿が寄ってくる。お店の煎餅はねだらずに店の
周りにたむろしていて観光客が買った途端に煎餅をねだる。良くしつけられている。傍若無人の箕面のサルとは大変な違いである。
春日大社の東側は若草山、春日山原始林と続く。本殿にお参りした後は西にまっすぐJR 奈良駅に向かう。
←奈良九重桜 途中にある猿沢の池には奈良時代、帝に仕
えて寵愛を受けていた采女が身を投げた悲しい物語が「大和物語」に語られている。また、この池には、「澄まず濁らず、出ず入らず、蛙湧かず藻が生えず、魚七分に水三分」と七不思議の言い伝えがあります。
ここは奈良八景の一つに選ばれ湖岸には柳の木が、対岸から見る興福寺の五重塔と湖面に映る景色がひとしお素晴らしい。
JR奈良駅は、現在工事中である。雰囲気のある昔の駅舎は観光案内所に。その横にコンクリートの駅が建設中である。