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 四郷・串柿の里【117】

平成22年11月9日
ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩(poem) スキー紀行 写  真
大阪から奈良県に登山をかねて串柿の風景写真を撮りに行く事にした

幻の登山・・・・・
 予定では泉北高速和泉中央駅からバスで父鬼(ちちおに)まで行き、此処から歩きます。歩行4時間30分の予定。大阪側から登山、三国山(885m)を目指し、稜線(大阪、和歌山県境)を七越峠、堂山(751m)と歩き、此処から和歌山側に下って串柿の里の大久保、この辺りで風景写真を撮影後、かつらぎ町コミュニティバスの(16時35分発)からJR和歌山線笠田駅、そして橋本駅経由の南海高野線で、帰宅予定です。

KAKI001.JPG バスは和泉中央駅を10分遅れで10時07分出発,10時55分に終着父鬼バス停に到着した。乗客は一人、歩き始めて父鬼街道から山道に入る手前で警笛を鳴らしながら一台の車が私の横に止まる。
「なんだろう?」窓から中を見るとスキー仲間のYさんである。
「よう、何処に行くんや」、「三国山から、かつらぎ町の串柿の里」
「俺も串柿の里」、「乗らへんか」
こんな山の中で偶然にも、それも登山道に分け入る数100mの間によく見つけたものある。
「車も人も通ってへんからな」と彼。
この480号線「父鬼街道」は 大阪から最短距離だという。
前回歩いた槙尾山は左手に、牛滝山から和泉葛城山は右手の方角にある、そう遠くは無い。 KAKI008.JPG

 彼は夕刊の新聞を見て急遽一人で写真を撮りに行くという。産経新聞のフォトコンテストで去年、今年と入選、入賞を果たしている。先日は室生寺へ行った帰りに大阪長堀ギャラリーで展示されている作品を見たところでもある。

 此処で自分の意志の弱い所が出る、楽な方を取って登山は止めて串柿の里に同乗して直行する事にした。道は狭い、くねくねと曲がった登り道である。対向車が来た、すれ違えない。車を降りて誘導する。相手の車はお年寄りのおばあさんが3人、運転してくれと言う。私も古希を越えている。我々のあとに来た軽自動車のおじいさんが運転を代わった、さすがに土地の人、上手である。聞くとなんと86歳と言う。山奥での足は車、歳をとっても運転が出来なければ困るのだろう。

 細い道をジグザグに登る。私は軽い車酔いになった、しかし車は早い。480号線は府県境の鍋谷峠を越えて四郷の一つ串柿の里「平」のバス停に走る事45分余りで着いた、歩けば4時間以上。バスが一台観光客を乗せて来ていて狭い空き地に駐車している。我々も空き地を探して駐車する。
 
KAKI002.JPG  この辺りで紅葉と串柿の風景を撮影する。青空が出たり雨がパラパラ降ったり、風が強く吹いたり 秋の天気は気まぐれである。青空がもっと欲しい……。山間の村の軒先や干し場には柿が暖簾のように吊るされている。KAKI003.JPG 晩秋の山郷は今オレンジ色の柿一色である。

 10個の柿を一本の串に刺して、夫婦ニコニコ(2+2)中むつ(6)まじく。お正月の鏡餅に無くてならない飾り物である。

KAKI004.JPG お腹が減ったが途中には食堂は無い。ある一軒の串柿の作業をしているお宅で休憩させて貰う。熱いお茶を接待して戴き自分のおにぎり、バナナを二人で分けて食べる。登KAKI005.JPG山で無く車なので食料はもう必要ない。軽くなったリュックには富有柿、つるし柿を買う。作業場では3人のお年寄りが柿の皮を座って機械で剥いている。ここで見かけるもお年寄りばかりである。
 1-117.JPG 「お幾つですか」「70才を過ぎると歳を数えないことにしとる」「なるほど……」。 KAKI007.JPG

 帰りも車に乗せて貰い480号線を笠田に出て東に24号線を橋本に走り、此処から高野街道を北上して大阪に向かう。予定の「ハイク・登山」とほぼ同じコースを車で踏破した事になった。Yさん運転ご苦労様でした。
↑地理院地図「かつらぎ町」にリンク
 父鬼町(480号線)を南にかつらぎ町に下る。
 参 考
 ●第22回「四郷串柿まつり」は平成22年11月23日(火・祝)に四郷小学校会場で開催されました。
 ●かつらぎ町 コミュニティバス案内・時刻表(令和3年4月現在)
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