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 ◆ 堺市 古墳めぐり【136】

平成24年6月5日

ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩(poem) スキー紀行 写  真
  ●ニサンザイ古墳〜いたすけ古墳〜御廟山古墳〜仁徳稜古墳〜履中稜古墳

 大阪府・堺市には日本最大の前方後円墳、仁徳天皇陵(大仙陵古墳・1976年〜)を始め多くの古墳が存在します。世界三大古墳は日本の仁徳天皇陵古墳、エジプトクフ王のピラミッド、中国秦の始皇帝陵といわれ、中でも古墳の面積に於いて仁徳天皇陵(百舌鳥耳原中陵・大仙陵とも呼ばれる)は世界最大の広さを有します。
 (反正天皇陵・仁徳天皇陵・履中天皇陵を百舌鳥耳原三陵と呼ぶ)

 堺市にある古墳、4世紀後半から5世紀後半にかけて造られた百舌鳥古墳群はかつて100基以上の古墳があった。しかし現存するのは44基であるという。今日は歴史の一頁と古代のロマンを尋ねて、前方後円墳の履中天皇陵古墳、仁徳天皇稜古墳、御廟山古墳、いたすけ古墳、ニサンザイ古墳を廻ってハイキングしてきました。

仁徳天皇稜 地図
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 大阪市営地下鉄(大阪メトロ・2017年6月〜)御堂筋線の終着・中百舌鳥(なかもず)駅から出発。駅から南に府立大学を左(大阪公立大学・2022年4月〜)に更に直進179号線百舌鳥八幡(もずはちまん)前を渡り次の信号を左に曲がるとニサンザイ古墳です。古墳は直ぐ見つかりそうですが住宅が密集していて道を間違えると多くある古墳に見間違えます。  ニサンザイ古墳は全長290m、その周りを遊歩道が整備されていてここを歩きます。KOFUN000.JPG 途中墓地にさえぎられ歩けない。墓地の中を横切り179号線に出ます。そして再び土師北口から住宅地の中を通り遊歩道に出ます。中々大きな古墳で一周に25分位かかりました。KOFUN001.JPG 日本で8番目の大きさだそうです。壕の水は古墳の緑の木々に照らせて濃い緑色をして満々とたたえていました。ちょうど古墳の測量でしょうか、ボートで古墳に渡りこちらの岸から測量中でした。湖面には野鳥が数羽、他にも見かけない多くの野鳥が、望遠レンズでなければはっきりと撮影できません。

 元の道に戻り、KOFUN002.JPG 百舌鳥八幡前の交差点を左に10分ほど歩くと欽明天皇(532〜571年)に建てられた百舌鳥八幡宮KOFUN003.JPG(もずはちまんぐう)です。参道の右側には大きなクスノ木の大樹があり樹齢800年、大阪府の天然記念物に指定されています。

 次はは御廟山(ごびょうやま)古墳に、KOFUN004.JPG 百舌鳥古墳群の中で4番目の大きさで、すぐ近くです。かつて百舌鳥八幡宮の神域、奥の院として崇拝されていた。古墳の周囲を散策します、古墳の緑の樹木と、こちらの護岸に咲く多くの野草の花に眺めにいやされる。

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 いたすけ古墳は、道を少し迷ったが尋ねると直ぐ近くにあった。KOFUN005.JPG「イタスケさん」と呼ばれていて遊歩道もあり南側を半周した。KOFUN006.JPG 濠に車の通れそうな幅の広いコンクリートの橋がかかっているが途中で落下している。もちろん中には入れない。1955年宅地化の為破壊されそうになったが、保存の為の住民運動が起こり堺市が買い上げたそうで国の史跡に指定されている。古墳には野生のタヌキが生息しているようで「タヌキを見ましたか」と後で聞かれたが見ることは出来なかった。

 次は阪和線沿いに百舌鳥駅まで歩き仁徳天皇陵古墳を尋ねる。KOFUN007.JPG 日本最大の前方後円墳で5世紀中ごろの築造です。正門前には宮内庁の注意書きがあり、横に拝所があります。多くの団体さんが訪れていました。ボランティアの方たちも数人おられ、一人で訪れても仁徳陵について丁寧に説明して頂け、記念に写真まで撮って頂きました。御陵はあまりに広いので上空からの写真でしか全体は把握出来ません。濠の周囲は遊歩道が整備されていて一周2,850m(約50分)です。説明によると墳丘の全長487m、全面積47万平方メートル(甲子園球場12個分)だそうです。

 次に履中天皇陵古墳に向かいます。仁徳陵正面の南側は大仙公園になっていてこの中を通って履中陵古墳に向かいます。KOFUN009.JPG 途中の公園内にある堺市博物館(入館料200円)に立ち寄りました。ここに遺跡から出土した考古資料・史跡資料が展示され、上空からの航空写真で説明。その他、堺の歴史、文化が紹介されています。館内に入るとボランティアの方たちが待機されていて時間に応じて説明してくれます。やはり直接説明して頂くとよりよく理解できます。ここに来られた時はぜひお願いしよう。

 公園内の日本庭園の前、ここの公園は素晴らしい入園料(200円)を払っても散策する価値があります。(65才以上は無料…彼女とデートコースに最高)
 前回も歩いているので今日は素通りして先を急ぎます。堺市は古い歴史ある町なので道筋が斜め、縦横無尽に走っているので方角が分からなくなります。特にこの広い公園内は大変、途中で道を歩く人に何回か確かめました。

 履中(りちゅう)天皇陵古墳は日本で3番目の前方後円墳で全長360m、KOFUN008.JPG 周りには柵がめぐらされていて、直接濠の周りを歩くことが出来ません。それでも西側を回って府道34号線(泉北1号線)から履中陵の正面に、入り口には宮内庁の注意書きがあり、その奥に拝所があります。

 ここからは今回のハイキングの終着JR阪和線・上野芝駅は近い。
(本日の歩数23,153歩・距離12,039m・歩行時間(休憩を入れて)4時間30分)
 
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 ●堺市は観光に大変力を入れていられるようで堺駅観光案内所、堺東観光案内所があり、市内地図や観光パンフレットがたくさん用意されています。ここ仁徳陵前、大仙公園の入り口にもありました。

 ●参考コース 足に余裕があれば、イタスケ古墳からは仁徳陵に行かず、反対に阪和線沿いを履中陵に歩き、大仙公園内を仁徳陵にそして南海高野線・堺東駅に歩くのもいいです。そして駅近くの堺市役所を訪問、21階最上階にある無料の回廊式の展望ロビーから360度の展望は非常に素晴らしく北に大阪市街、ひがしに生駒金剛山脈、南に紀州の山々、西に関空や淡路島、そして眼下に百舌鳥古墳群が見下ろせます。誰でも入館が出来、この階には喫茶室もありました。古墳めぐりの疲れが癒されます。
関連ページ →堺市 仁徳天皇稜古墳【184】
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2022年4月
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