オモイツクママ

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 ◆ 久留野峠〜中葛城山〜
      行者杉【141】

平成24年9月25日 ダイトレ標石 
ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩(poem) スキー紀行 写  真
  ●  久留野峠〜中葛城山〜千早峠〜高谷山〜神福山〜行者杉
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 近鉄富田林駅(大阪府河内長野市)=金剛山ロープウエー前〜久留野峠〜中葛城山〜千早峠〜高谷山〜神福山〜行者杉(ダイヤモンドトレール)〜大沢寺〜田園5丁目=JR五条駅(奈良県五條市) (=はバス)

 GYOUJYASUGI000.JPG10時バス停からロープウエー乗り場に向かって10分ほど歩くと左に林道の入り口があります。林道は久留野峠まで道幅の広いが荒れた簡易舗装の緩やかな登り道です。男性が一人ゆっくりとした足取り、金剛山に歩くという。「先に行って下さい」「じゃあ、お先に」と先を急ぐ。
 千早本道のように階段ではないので大丈夫だろう。中程からはコンクリートの滑り止めの付いた急な坂道になり、息切れがした頃に道は終わり、地道の狭い急な崩れかけた階段を5分も登ると10時35分久留野峠(くるのとうげ)に出ました。

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 まっすぐ歩くと下山道、久留野道をJR北宇智駅に到る。左右(南北)にダイヤモンドトレール(通称:ダイトレ)、左(北)を3.5km歩くと伏見峠から金剛山(湧出岳1,112m)です。今日は右に紀見峠方面にダイトレを歩きます。
 GYOUJYASUGI005.JPG目の前に急な階段が、ここを一気に10分ほど登ると突然青空が目の前に、道の右には高い杉林、左には笹の草原が一面に広がる。GYOUJYASUGI006.JPGまもなく中葛城山(937.7m)、ベンチもあり休憩します。
後から登って来られた男性に記念に写真を依頼、紀見峠まで歩くそうです。「お先に」と先を急がれました。


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 ↑地図をクリック 地理院地図にリンク 

 GYOUJYASUGI008.JPG11時10分に出発、道は緩やかな下りで明るく気持ちの良いハイキングコース、五條の町も一望に出来ます。20分で高谷山(935m)。しばらく緩やかなアップダウン、景色の良いところもあります。
 後半は千早峠までは急な下り、丸太の階段が続きます、更にガレ場が。前方から若い女性が一人、急な狭い階段ですれ違う。「有難う、お気をつけて」可愛いお嬢さん(山ガール!)である。(この急階段は自分には思わぬ時間をとりました)

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 12時10分、GYOUJYASUGI012.JPGやっと千早峠に出ました。美味しい匂いがしてきます、もうお昼を過ぎています。写真を撮って頂いた先の男性が鍋にラーメンを炊いて食べています。自分もここでお弁当に、妻のおにぎりに牛肉の甘煮と好物の出汁巻き卵。GYOUJYASUGI013.JPG食べていると一人の男性が休憩もしないで左にダイトレを紀見峠方面に、その後若い女性が一人、ここからダイトレを離れて右に東條山方面に歩いていきました。反対側に奈良五條市方面、天誅組行軍の道が続きます。
 幕末の1883年(文久3年)、尊王攘夷派の浪士が金剛山千早峠を越えて、天領である五條代官所を襲撃に行軍した道である。これにより幕府は大きな衝撃を受け、威光を失墜した。

 お腹もいっぱいになると元気回復12時35分、行者杉に向かってダイトレを歩きます。ここからはハイキング気分で緩やかな下り道が続きます。
神福山(792m)は東に少し登った所(山頂一帯は)南北朝時代に楠木正成によって築かれた笹尾塞の跡であるといわれています。
 ここには葛城二十八宿の第19の経塚がある。葛城二十八宿とは、役小角が法華経八巻二十八品の経典を土中に埋納した経塚で修験道の行場となっている。

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 13時10分 標高692m地点、足の下は金剛トンネル国道310号線GYOUJYASUGI019.JPGが走る。
 13時20分行者杉に到着。ここは大阪府、奈良県、和歌山県の県境になっています。休憩小屋もあり、山岳修験道の開祖・役行者を祀る祠もある。GYOUJYASUGI020.JPG ここまでの距離は約5.35km、登山の無事を祈って20分ほど休憩する。
 誰も登山者に会わない。ここから紀見峠までは5.5km、3時間ほどの行程である。妻に携帯電話をする「なに言ってんの、もう一時半よ 下山したら」仕方なく当初の予定通り、大沢越えをして大沢寺に下山する。
                                       
 13時40分下山開始、しかしこの登山道は荒れていてひどかった。
最初は緩やかな快適な道である。GYOUJYASUGI021.JPG ササユリの原生地らしい、春は見事だろう
 10分ほど歩くとふと左に道標が目に入った。見逃すところだった、金剛トンネルへの道標 「エエッ」。周りを見ると足元に大沢寺への道しるべ、「どこッ」。道が分岐する手前に草に覆われた細い道が見えた。(まっすぐ歩くと金剛トンネルの入り口、国道に出て歩くことも出来る。)              
                       
 ここからは一本道で狭い緩やかな道であるが登山者があまり歩かないのか枯れ枝や、倒木がいたる所に、落ち葉が厚く積もって歩くにクッションはいいが、所々枯葉が掘り返されて盛り上がっている山のものか、熊か、白く木が噛み砕かれている。GYOUJYASUGI023.JPGおまけに道を塞ぐ蜘蛛の糸が、ヘビ等は踏んづけても、落ち葉が積もって分からないだろう。後半は笹の葉がいっぱい積もっている。
 GYOUJYASUGI022.JPG14時20分やっと麓の大澤寺(だいたくじ)に着いた。バス停から約7.22km。
 1300年前に修験道の役小角(えん の おづの /おづぬ /おつの)が開祖したといわれている。本堂には目の病に霊験があるとされる薬師如来が祀られている。この寺の紅葉は見事だという、丁度職人さんが植木の剪定中であった。本堂の薬師如来にお参りしてからバス停に向かう。夏の名残の真っ赤なヒガン花が畑の畦に所々咲いている。

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 田園5丁目のバス停までは歩いて30分程度、約2.2km。JR五条北口行きのバスは14時45分(1時間に一本、次は15時45分)間に合わない、駅まで歩くか!
 その後にはバスセンター行き15時23分がある。それに乗車する事にしてゆっくりと歩きバス停で待っていると時間前にコミュニティバスが止まった。
五条北口駅行である、このバスは知らなかった。バスは最後まで乗降客はいなかった。JR15時30分(1時間一本)五条駅発の電車に間に合った。

 奈良県五條市、JRの駅名は五条駅です。地図の大沢寺は寺号には大澤寺となっています。
 (行程時間は参考時間。古希を過ぎ昨年に片目の視力を失ってから初めての登山でゆっくりと冬のスキーの訓練の為に歩きました。)

参考リンク
田園5丁目から五條駅北口(PDF)(2012年9月1日から)
https://jikoku.narakotsu.co.jp/Jikoku_pdf/gene2/pdf/01817_01817_00000.ps.pdf 

又は奈良交通バス発着鉄道路線図.五條をクリック.田園5丁目をクリック
https://jikoku.narakotsu.co.jp/jikoku_pdf/railmap.exe?dia=2&dia_date=20120901
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