京都市と大津市にまたがる比叡山、四明岳と大比叡の二峰から成る双耳峰を目指して京都修学院からきらら坂を歩いてきました。
大比叡は別名「都富士」とも呼ばれています。
また比叡山には高野山・真言宗総本山金剛峰寺と並び日本仏教の二大聖地の一つ天台宗総本山延暦寺がある。
京都・京阪出町柳駅から叡山電鉄の修学院駅に。北山通りを右に、T字路の白川通りを左に100m歩くと音羽川(おとわがわ)に出ます。この川沿いに橋を渡らず左岸(南側)を歩けば良かったのですが橋を渡って右岸(修学院離宮通り)を歩き、途中から川を離れて離宮門前まで歩いてから気が付いて右に川沿いまで戻りました。
左岸沿いを少し歩くと雲母(きらら)坂への小さな標識が、(右に川を離れると曼殊院門跡です)そのまま100mほど歩くと音羽橋です。橋を渡ると此処から雲母坂登山口です。古くは修学院から比叡山への主要道路でした。
登山道の雲母坂は
V字形に侵食された狭い谷道で回りは苔むした岩や草木の覆われた急な勾配の道が続きます。
やっと尾根道に出ました、此処からは比較的楽な道になります。やがて四つ辻と呼ばれる所に「京都一周トレイル」東山コースの標識69、水飲対陣跡碑がある。
音羽橋から1.2km約40分で登りがかなりきつかったので此処でやっと一息して休憩します。三人連れのシニアが昼食中、お話を聞くとお一人は自分と同年齢との事、大比叡まで御一緒させて頂く事にしました。
休憩後しばらく歩くと展望の良いところに出ました、宝ヶ池周辺でしょうか。後で出会った学生さんの京都工芸繊維大学も見えたでしょう。ここで食事にしたほうが良かったか。
前半に比べて楽な道を歩いていると一人の青年に出会いました。今話題の3Dレーザープリンターで国土地理院の地図から比叡山の立体模型を起こした作品を見せて頂きました。
山の地形が立体で再現され山の地形がひとめで把握されます。国立・京工繊(Kyoto Institute of
Technology)の学生さんで大学の研究対象とかで比叡山を歩いていられるようです。同行の人達も感心しておられました。
四つ辻の標識69から1kmほど歩くと登山道を離れて左に細い道の急坂を登ると「千種忠顕戦死之地」の石碑が有ります。
本道に戻ってもいいですが碑の裏を下ると近道で標識73-1に出ます。左(北)に旧ルート、ケーブル比叡駅に、ここはまっすぐ新ルートを直接比叡山ロープウエー山頂駅に歩きます。
標識73-1からさらに1km歩くと人工スキー場跡からロープウエー山頂駅に出ます。頭上をロープウエーが走り右上に比叡山頂駅が見えます。
舗装道路に出て少し下るとバスターミナル、及び駐車場で展望台からは西大津付近の琵琶湖を見下ろせ、トイレ、自販機も有ります。此処が一般に比叡山頂と呼ばれる四明岳(838m)です。駐車場目前に小高く木の茂った所が最高峰の大比叡(848.1m)と呼ばれています。
大比叡までは約600m、10分ほどで、左の舗装された急な道(自動車通行不可)を少し登ると右に細い山道が有り直ぐに国土地理院の大比叡一等三角点「点名・比叡山」を見つけることが出来ます。
ここには各局のTV送信所と無線中継所が有り、まっすぐ進むと左に下りの道が有り、智証大師廟から延暦寺東塔に出ます。直進すると直接ケーブル延暦寺駅に到着します。
今日は一ヶ月ぶりの登山、一週間も歩かないと脚がなまって筋肉が攣ります、今日も足が引き攣って下山に不安が残ったのでケーブルで下山しました。
日本最長(2km、4駅)のケーブルカーに乗車、11分で坂本駅に。駅舎「坂本驛」は国の登録有形文化財に指定されている。
坂本駅からバスも出ていますがメインストリートを徒歩で京阪坂本駅を通過、JR比叡山坂本駅(1.6km)まで歩きました。
本日最寄り駅からの時間は叡電・修学院駅を10時20分に〜JR・比叡山坂本駅に到着は16時30分でした。