雪野山(竜王山)を歩いてきました。雪野山はよく整備された初心者用のハイキングに適したコースです、所々枝道があるが標識が完備している。歩く先は雪野山古墳、山頂に古墳時代の前方後円墳が築造されている。 登山ルートはいくつかあるが今回は竜王町川守から歩いてきました。バス停から高度差200m、約3.4kmのハイキングです。 大阪から新快速で1時間14分、近江八幡駅南口から10時27分発の竜王ダイハツ前行きの近江鉄道バスで14分、川守バス停で下車します。東近江の湖東平野にある雪野山古墳です。
バス停から道をはずれて竜王寺方面に向かうと美しい雪野山が目の前に広がる。橋の袂には広い駐車場がある。橋を渡って、しばらく歩くと左に竜王寺、山の神コースの標識、雪野山ハイキングコースの案内板と並んで天神社がある。
此処から山の神を経由して山頂に登れるが、更にまっすぐ歩き自然探索路で大岩を経由して登ることにする。直ぐ正面にイノシシよけの金網があり、この扉を開けて山中に入る。登りは丸木の階段で途中枝道もあるが大岩を目指して上へ上へ登る。金網から歩くこと約40分、やがて東屋が見えてきた、上り詰めた右手が大岩である。
此処で雪野山方面から10人くらいのグループが今日始めてのハイカーとの出会いである。
記念に大岩に登って相棒との写真を撮って頂く。 此処から鈴鹿連峰、南近江の山々が、眼下には平野に綺麗に区画された田植えの終わった水田、まだ刈り入れ前の麦畑が所々残っている。 ここ東屋で優雅な景色を眺めながらゆっくりと昼食にする。
12時15分、此処からは尾根道の緩やかな下りになる。馬の背になっており、前方には雪野山が、振り返ると今まで休憩していた山が小高く聳えている。 下りの道が終わると再び上り返す。一気に急坂を登り終えると、東屋から20分で雪野山古墳の発掘説明版が有り雪野山(308.8m)山頂に到着。一等三角点(点名:竜王山)が設置されている。この足元が古墳である。 古墳時代前期に作られたとみられる前方後円墳、石室の中から出土した数々の副葬品、その中の銅鏡には三角縁神獣鏡が含まれていたと言う。埋葬者はこの地の豪族、いかなる人物、古代のロマンがあふれる。
雪野山から見下ろす蒲生野は、額田王の歌と大海人皇子(後の天武天皇)との相聞歌が万葉集に載っており有名である。ロマンチックですね〜
額田王「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」
(紫草が栽培されてる天皇の領地で、あなたが手を振ったら 番人に見咎められますよ)
大海人皇子「紫草のにほえる妹を 憎くあらば 人妻ゆえに われ恋ひめやも」
(紫草のように美しいあなたが憎く思うなら、人妻のあなたをこんなに恋しません) 12時50分、下山開始、西に九十九折の細い丸木の階段が続く、やがて第二展望台、以前にHさんの日記に指摘されていた観音様が首の折れたまま放置されている。展望台からは鏡山、その向こうには三上山(近江富士)が見える。遠くの山々は比叡山か、蓬莱山か定かではない。
続いて第一展望台を通りやがて緩やかな登山道、山の神(女神)が祀ってある。此処まで約30分、我が家の山の神と並んで記念撮影。山の神は怒ると恐ろしい、大切にしなくっちゃ。
やがて雪野山古墳群が点在して並んでいる、途中でヨモギ摘みをしながら今朝歩いた天神社に出る。 川守バス停に着いたのは13時40分、次のバスは14時35分、およそ1時間待ちである。(近江鉄道バス 平成26年4月1日改正)
クリックすると国土地理院地図にリンク 雪野山から更に北の雪野山トンネルの上を跨ぎ天神社から山の麓を戻る予定だったが、相棒がさっさと雪野山山頂から先に左に下山してしまい予定コースを大きく外れた。その分、時間があったので京都駅ビルの屋上まで登り・・・・? ゆっくりと京都市内を見渡した。
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