今回は東大阪の瓢箪山駅から鳴川峠を越えて生駒郡平群町にある千光寺を訪ね、そして元山上口駅までのハイキンです。このルートの「なるかわ谷コース」は古くから河内と大和を結ぶ道で生駒山を越えて奈良に続いています。
大阪側には生駒山の中腹に府民の森、「なるかわ園地」があります。椿やツツジの名所にもなっています。スタートは生駒線・瓢箪山駅から元山上口駅まで約8.7km(鳴川峠・標高402m)のハイキングです。
駅から南へ商店街を歩いてローソンを左に曲がって1km、約15分でY字路になります。
ここは右側に「なるかわ谷コース」です。住宅地内で道が直線でなく迷い易いです。
途中から川沿い歩いて宝光寺を過ぎた辺りから山道になり、やがて右に「らくらく道」(ここを歩いてもいいですが距離が長くなります)、ここは直進。
やがて先ほどの広いらくらく道が横切っています。左側に赤く塗られたトンネルがあり、車の通行止めのゲートがあります。ハイカーは通行出きるようですが、ここも直進します。左にお地蔵さんが並んでいます。奥の院参籠所、足元には石がごろごろと、少し歩き辛い道が続きます。
赤いゲートのらくらく道を横切り15分ほどで正面の小さな橋を渡ると屋根のある休舎がここで小休憩、水車小屋跡だそうで案内板もあります。
鳴川峠にはここは右側を歩きます。左側に「いしだたみの道」を歩くと0.6kmで神感寺、1.3kmでぼくらの広場です。
鳴川峠には20分で舗装された府民の森管理道にでますが、ここを横切って階段の登りを少し歩くと鳴川峠にでます。
南北に生駒縦走コースを歩く人の声が聞こえます。ここまで瓢箪山駅から3.37kmです。
休むまもなく縦走コースのトンネルをくぐって千光寺方面に歩きます。ここからは緩やかな下り道です。しばらくは良い道ですがやがてごろごろ石の道になります。後は川沿いを平行に歩く事になります。40分余りで千光寺に着きました。
正面から入ったのではないので位置関係が直ぐに分かりません。駐車場がありその前に写経堂がそして真新しい山門が立っています。
ここで地元の王子町にお住まいのハイカーにお会いしました。ちょうどお昼で二人でお話をしながら昼食、その後千光寺の境内を案内していただきました。千光寺は真言宗醍醐派の寺で西暦660年頃修験道の祖である役小角が修行、その後大峯山山上ケ岳に、修行根本道場と定められました。役小角が大峯山に行場を開く以前に修行したところから、ここ千光寺は「元山上」と呼ばれるようになったそうです。
古色蒼然とした山門前の石段を上がり観音堂(本堂)、行者堂、太子堂を廻ります。鉄の下駄が置いてあります、手で持っても重いです。女性はこれを履いて3歩歩けば良縁に恵まれるとのことです。下駄の隣には巨大な鉄の錫杖があり、男性はそれを3回持ち上げれば良縁に恵まれるそうです。 この奥に行場があります、倒木などですごく荒れていました。急な岩場の鎖場も望見できました。
千光寺からの帰りは鳴川集落の中を通り小さな鳴川沿いを歩きます。
橋の手前をそのまままっすぐ歩くと生駒線・東山駅に行きます。ここでハイカーとはお別れして小さな橋を渡ると清滝石佛群、右手に巨岩があります。
ルートは川沿いの細い道を歩きます。黄金色に実った稲穂、点在する農家、赤く熟した柿の実がたわわに実っています。
千光寺から3.2km 約60分、近鉄生駒線・元山上口駅に到着しました。
●参 考 車の場合は奈良線・瓢箪山駅近くに駐車して、元山上口駅または東山駅から生駒線で生駒駅経由で瓢箪山駅に戻る事になります。交通費 37分、300円です。(2015年10月現在)