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 ◆奈良 高取山【35】


2004年4月13日
ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩(poem) スキー紀行 写  真
   ◆ 壺阪山駅〜猿石〜高取城址〜羅漢岩〜壺阪寺 ハイキング
 
 春の陽気に誘われて、ロマンと歴史を尋ねて奈良県、高取山に南北朝時代に築城された山城の高取城址にハイキング。春は桜、秋は紅葉と,そして往時の面影を残す石垣が風情を残します。コースは壺阪山駅〜猿石〜高取城址・高取山(583.6m)〜羅漢岩〜壺阪寺に歩きました。
 往路は近鉄南大阪線で橿原神宮から飛鳥、岡寺、壺阪山駅と一時間程で到着。単線の小さな駅なのに駅員さんが4名ほど、来る連休にそなえて待っているのでしょうか。  

 駅前から東へ国道169号線を渡り次の道を右折、東南に歩きます。石畳の道を歩き始めて早々に地元の造り酒屋を発見、000.JPG 二人で利き酒をする。金剛力酒造で明日香の原酒を購入。リュックに忍ばせ、利き酒にちょっとほろよい気分で......ここは高取城の城下町、石畳の道、立派な旧家、かつての家老屋敷や民家が点在している。壊れているのか止まったままの古い水車、狭い階段状の畑に小さなビニールをかぶせたスイカの苗がちらほらと植えられていました。

 高取山 地図
  クリックすると国土地理院地図にリンク
歩行距離:約7.75km  歩行時間:0時間00分  総時間:0時間00分
 旧藩主の菩提寺、宗泉寺(写真右)を少し過ぎた所から山道になる。左右の花や、野草に見とれ、足が前に進まず。あれが何これが何と妻にレクチュアーを受けながら写真を撮る。

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 進むに連れて道も急になり、石ころのごろごろした道「七曲がりの道」を過ぎたころ左手に猿の顔をした石、猿石が此方を見ている002.JPG(写真左)。
 飛鳥の謎の石像物の一つかとも云われ結界石か? 
 少し疲れたので休憩、まわりには白いシャガの花が。(写真左) そして「こごみ」が(写真右)、これは食べられるそうです。 

 
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 此処からは再び「一升坂」と言われる急な坂道が続く。ほどなく草木に覆われた石垣が現れた。二ノ門跡で此処からが城内だそうです 狭い登山道を登るにつれて あちこちらに苔むした石垣の跡が...これが山城か!


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 宇陀門跡をから石垣を回り込んで一段と高い所に高取城本丸跡の広場、枯れ木の上に高取山山頂の標識ここが高取山(583.6m)(三等三角点 基準点名:高取)である。春は桜、秋は紅葉と此処からの景色は素晴らしい。 

 晴れていたのに突然、空一面に黒い雲が 雷も鳴り出し、強い風に周りの木々が008.JPG揺れ出し、枝と枝のぶつかるゴンゴンという不気味な音、ざわざわと木々の擦れ合う音.... 早々に壺坂寺方面に下山を開始。NTTの無線塔を回り込み五百羅漢像のある所を目指す。(ほぼ平行して高取城址から簡易舗装された自動車道が壷阪寺まで続いている。自動車で城址まではドライブが可能である)

 途中の下りは細くて道があるのだろうかと思われる所をゆっくりと木の幹や石を伝いながら歩くが、足元ばかり見ていてうるしの木をつかまないかと心配になる。しかし下りは登りよりはずっと楽で、少し広いなだらかな道に出て一安心。

 道端にイタドリが、妻ががカポンと折って皮をむいてかじる、006.JPG水分がみずみずしい。この音のするのが良いそうで便秘や傷の止血として効くといわれています。子供の頃田舎で食べていたそうです。羅漢岩を過ぎるとまもなく自動車道に出て、壷坂寺の伽藍が見えてくる。
 お里、沢市の物語で有名な「壷坂霊験記」知られる西国33ヶ所6番札所で眼病に霊験あらたかだとか。

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 20数年前に妻と掛け軸を作るために西国巡りをして参詣した時はもっとひなびたお寺と思った印象だったが綺麗になっている。不信心な私は参詣もせず、時間も遅くなっていたので、ここ壷阪寺バス停からバスで壺阪山駅まで戻ることにした。

 歩くと1時間くらいの所をバスで11分の距離である。帰りは電車の車窓から今歩いてきた山々、はるか山の頂にあるNTTの無線塔を見ながら家路に向かった。

 関連ページ→ 高松塚古墳〜キトラ古墳【238】
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