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  ◆ 大和三山 ハイキング 【40】

甘樫丘〜香具山〜耳成山〜畝傍山
ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩(poem) スキー紀行 写  真
  ● 甘樫の丘から大和三山を歩いてきました

 大和三山を訪ねてハイキング、それぞれの山を登山してきました。午前9時に近鉄南大阪線で、普通、準急、急行と乗り継いで1時間15分。橿原神宮駅に到着。シーズンか!沿線の乗換駅は小学生の遠足、中高年のハイカーでいっぱい。 一度歩かれて歴史に浸って見られては!  

 まず大和三山が一望できる甘樫丘(148m)へ。孝元天皇陵から菖蒲池古墳そして甘樫丘の南から北にある万葉展望台まで散策。此処から北側を望む右側(東)から、香久山(かぐやま)、耳成山(みみなしやま)、畝傍山(うねびやま)を訪ねてハイキング、それぞれの山を登山して来ました。  
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     畝傍山           耳成山    香久山

 この大和三山とその中央に位置するのが1300年前に栄えた藤原京。其の後、都は平城京に移る16年余りの短い藤原の宮にしばし夢をはせながら休憩。持統天皇が藤原の宮で詠んだ歌
 「春過ぎて夏来るらし白栲の衣乾したり天の香久山」
此処まで一時間あまり。  
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 次に香久山(152m)をめざし、国道124号線をひたすら北上、黄金色の稲穂が一面に・・・・・「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。
 天岩戸神社から木々の生い茂った万葉の森の中を頂上目指して登山。頂上からは木々にさえぎられて展望は良くない。国常立神社 香具山(152M)古式蒼然とした国常立神社がひっそりと建つている。香具山案内板7〜8人の中高年のおばさん達が賑やかに登ってきた、早々に下山。ふもとの山沿いには柿の木に実が鈴なりに、中には真っ赤に熟して今にも落ちそうになっている。コスモスの花が一面に、今も昔も変わらない、のどかな田園風景の静かさが辺りを支配している。  

 此処からさらに北上して耳成山(139m)を目指す。途中、奈良文化財研究所に立ち寄る。古代藤原京の町並みを模した模型に先ほど甘樫丘から見下ろした地形とだぶらせて、しばし過去にタイムスリップをする。
  「大和(やまと)には  群山(むらやま)あれど とりよろふ 天(あま)の香具山 登り立ち 国見をすれば国原は 煙立つ立つ 海原は   鴎(かまめ)立つ立つ うまし國そ 蜻蛉島(あきづしま) 大和の国は」 ・・・・舒明天皇の国見歌。

  気が付くと2時を過ぎていた。耳成山はぐるりと左回りに一周するようにして山道が頂上まで続いている。頂上 三等三角点(139M)山頂には三等三角点があり、少し下がった所に耳成山口神社がある。耳成山案内板神社拝殿前からまっすぐ一気に降りるが足場が悪く、急で木々につかまりながら、しかし距離は短くて早い。

 次は畝傍山(198m)、途中の八木では近鉄橿原線の誘惑に負けて、三駅先の畝傍御陵前駅まで電車で南下。山頂 三等三角点(199M)3時も過ぎていたので橿原考古学研究所前を素通り。山道は緩やかな登りが続く。畝傍山案内板道は木々にさえぎられて薄暗く人の姿見えず。頂上には数人のハイカーがベンチで休憩している。山頂の三等三角点を撮影後、此処も早々に急坂の道を降りる。此処はまだ道らしき道になっている。
  
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「この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。」

 橿原神宮駅4時発急行に間に合う。疲れていたので乗り換えもせず阿部野橋駅まで直行。折り返しの電車で5時帰宅。帰るとすぐに風呂に入ってビールで乾杯。この日は何回目かの結婚記念日でした。


  
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