京都市西北の周山街道(国道162号)、清滝川沿いの栂尾、槙尾、高尾(高雄)の三地区を総称して「三尾」と言われ関西でも屈指の紅葉の名所です。清滝川沿いには料亭、旅館が立ち並んでいます。
京都駅からはJRバスで約50分、栂ノ尾のバス停まで行き、栂尾、槙尾、高尾から清滝まで約5.5kmのハイキングの予定で、その後、嵐山まで歩きました。
●栂尾 バス停からすぐの栂尾山高山寺、裏参道から境内へ。
紅葉はちらほらでしたがここには教科書にも有名な鳥獣人物戯画など鎌倉時代を中心に国宝、重要文化財がたくさん保存されており、高山寺は世界文化遺産に登録されています。
●槙尾 15分ほど歩いて清滝川にかかる朱塗りの指月橋を渡ると槙尾山西明寺。
この橋を背景に紅葉は素晴らしく綺麗でした。境内の鐘楼で妻は多くの煩悩を払うべく鐘を撞く(一回100円)。
一回だけで煩悩が払えるのだろうか?
●高尾(高雄) さらに清滝川に沿って20分ほど歩くと高雄山神護寺。ここの紅葉はまだとの事で長い石段を見上げて通過する事に。川沿いには料理旅館が立ち並び、昼食時には3,500円くらいから。 川床の席料のみは300円から400円くらいとの事でした。
●清滝 川沿いの道は東海自然歩道になっていて、ほとんど平坦な地道が続き、清滝川で水遊びも出来ます。道端には真っ赤な野イチゴの実、食べると酸っぱい味が口の中に広がります。
アケビの実も割れています。むかごは、もう落ちたのでしょう。
道沿いに売っていた、むかごは粒も大きく揃っていました。農家の人が栽培したものだそうです。一時間余り歩くと清滝、ここから京都バスに乗って帰宅の予定でしたが・・・。
発車時間待ちの運転手さんに聞くと清滝トンネルを抜けた所の愛宕寺も綺麗ですよとの事で更に歩くことに。
(後で知ったことですがこの清滝トンネルは京都では有名な
心霊スポットだそうです。夜間は歩かないほうが良いでしょう、それでなくとも狭いトンネルで距離も長いです)
清滝トンネルは一車線で車は交互通行になっていて600m余り、うす暗い中を端のほうを歩く。先ほどのバスが後ろからブレーキの音と共に追い越して行く。狭いトンネルの中、壁に張り付いてバスを追い越させる。
愛宕寺から鮎料理つたやの前を通る。 此処まで来ると化野念仏寺までは近い。
人の通りも多くなり、みやげ物店も多い。通りは京都町並み保存地区に指定されていて格子戸のある家、葺の家など落ち着いた雰囲気が漂う。あちらこちらと両側の店を冷やかしながら歩く。
化野(あだしの)念仏寺前の駐車場で長い竹さおで柿の枝を切り落としているのを写真に撮っていると、
実のついた枝を一枝戴いた。
早速皮のままかぶりつく。柿は小さな窪柿で種は多いが、甘く昔の懐かしい味がする。妻も子供の頃を思い出して大喜び。
あとは祇王子、二尊院、幻想的な竹林の中を観光客や人力車が行き交う、源氏物語、謡曲で有名な野宮神社から嵐山までを散策する。
さすがに、この時期、嵐山天竜寺前の通りは大阪心斎橋筋かと? 思われる程ものすごい人通りの多さに圧倒される。
帰りは既にうす暗くなった嵐山駅を後に阪急電車で家路に向かった。