オモイツクママ

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  ◆  談山神社 【42】

2005年11月15日

ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩(poem) スキー紀行 写  真
  ● 明日香の里・甘樫丘・石舞台から紅葉の談山神社・御破裂山にハイキング

 蘇我入鹿の邸宅か! の見出しが11月14日の朝刊一面に大きく報じられました。甘樫丘で建物跡確認。柱建物の跡と塀後、焼け土と炭を発……15日は米国大統領の来日で京都の秋は厳戒態勢。その時降って湧いたのが上記のニュース早速行ってきました。(2005年11月)
 先月、丁度甘樫丘から大和三山をハイキングしてきた所でした。発掘現場は駐車場の南側、すぐ近くでこの時は道路を北側、香久山に向かっていて気がつきませんでした。
 TANZAN000.JPG 16日には説明会があると聴きましたが多勢の人が訪れるだろうと二人で前日の15日見学に行きました。この日は20人足らずの人が付近をちらほら。当日は2,000人からのフアンが訪れたとか。
 こんな静かなところに日本書紀に記されていた蘇我蝦夷、入鹿親子の邸宅があったのでしょうか。TANZAN001.JPG 丘の麓には木々がそして今も変わらぬであろう田畑が一面に、道路は今と違って細い道が飛鳥板蓋宮に通じていたのでしょう。
 ちなみに入鹿は飛鳥板蓋宮で中大兄皇子らに暗殺され、翌日 蝦夷は邸宅や家宝に火を放ち自害したそうです。大化の改新(645年)の始まりです。

 近鉄南大阪線・岡寺駅から甘樫丘の発掘現場を見学した後、板蓋宮跡を左に見て、橘寺門前の右近の桜、左近の橘を見やりながら石舞台古墳へ。
 TANZAN003.JPG 綺麗に整備された周りの芝生には遠足の生徒がお昼の弁当を広げていました。少し離れた古墳全体を見下ろせる小高い所にベンチがあったので此処で昼食にする。 暖かくて良い天気に恵まれゆっくりと休憩。

 背中の荷物が軽くなったところで、いよいよ此処から談山(たんざん)神社に向かってハイキングをする。道端の柿木には実が鈴なりに。最初の駐車場付近では6個位の柿が300円で。先に行くと民家の前に200円で、更に先では道の端に6個100円で置いてありました。これは安いと傍の空き缶にコインを入れて背中のリュックに。これがまた重い!

 冬野川沿いの舗装されたゆるやかな道を2.5km程歩くと、気都倭既神社に。此処から地道になり急な登りが続く。張り出した木の根や、大きな石を踏み込みながら登る。もう少しもう少しと頑張りながら上り詰めると舗装された道に出た。西大門跡はすぐである。
 TANZAN004.JPG 昔の女人禁制の石碑が残る。数人のハイカーが休憩している。談山神社には入山料500円が必要で、中に入ると多勢の人が紅葉の写真を撮っていた。TANZAN005.JPG丁度NHK奈良放送局の人が撮影中でした。十三重の塔(重文)は現存する唯一の木造だそうで苔むしている。これは藤原鎌足を弔うお寺であり、明治の神仏分離で神社になったものです。

 TANZAN007.JPG 此処から御破裂山(608m)に登る。徒歩20分、語山(かたらいやま)までは10程度、TANZAN008.JPG階段の道を登ると二手に別れ右に行くと語山。此処で中大兄皇子らが蘇我入鹿の暗殺を企てた所で碑が建っている。 元の道に戻って緩やかな登りを御破裂山へ。此処は藤原家の墓所で、この裏からの展望台から大和平野、大和三山が見下ろせ展望抜群である。紅葉を堪能した後、3時52分発の臨時バスで桜井駅に向かう。
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 この時間まだ観光バスで駐車場はいっぱい。赤目四十八滝と談山神社めぐり等、次々とやってくる。近鉄難波駅に到着したときは5時を回っていました。
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