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  ◆金剛山登山
     〜千早本道【284】

令和2年10月13日(火)
ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩(poem) スキー紀行 写  真
 ● 登山口〜千早城址〜千早本道〜ダイトレ〜久留野峠〜林道(Oct.19,2020 UP)

  金剛山は関西では人気のある山で登山者も多く、大阪と奈良の府県境を南北に走る金剛山脈の主峰です。 葛木岳・湧出岳・大日岳の3峰からなり、最高峰は標高1125mの葛木岳で見事なブナ林が広がる葛木神社本殿裏の神域内にあり立入禁止です。 標高1111.9mの湧出岳には測量用三角点があります。大日岳は標高1094mです。一般的には金剛山の山頂を国見城址の広場をみなし登ります。金剛登山には大阪・奈良から多くのコースがあります。 

 大阪からの登山コースは電車、バスを乗り継いで約1時間余りで登山口まで、また駐車場もあります。 阿部野(天王寺)からは近鉄河内長野線で富田林駅より金剛バス、又は難波から南海本線河内長野駅より南海バスに乗り継ぎ金剛登山口で下車します。 金剛バスと南海バスの2社がそれぞれ金剛登山口バス停及びロープウェイ前バス停(終点)に各社、平日は1時間に1本運航しています。 
 帰りは金剛バスの近鉄富田林行に乗り遅れた場合は南海バスで河内長野駅行(近鉄・南海)に乗車します。
 
000.JPG   ↑地図をクリック 地理院地図にリンク

09:25
 金剛登山口バス停で降車、千早本道はバス停より少し戻ったところから登山口ですが、今日は千早城跡を訪ねて、バス停から少し前方に歩いて公衆トイレ並び前方の左に千早参道入口が千早城址へのルートになっています。「バスを降りた時、千早城址への登山口を訪ねると急な階段ですよ」と登山者に言われました。城址を過ぎてからは千早本道に合流します。バス停から城址を経由して千早本道合流点までの距離は1.55qで約30分を要しました。
 
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 千早城址(国指定史跡)は楠木正成が標高660mの山腹に築いた千早城で三方を谷に囲まれた天然の要塞です。本丸跡には楠木正成・正行・久子(正成夫人)を合祀した千早神社が鎮座しています。
 城址へのルートは車道に面した参道入口から急な階段が続きます。最初からコンクリートの階段、手すりが付いています。鳥居をくぐると石積の古色蒼然とした階段、所々崩れています。急な階段で九十九折に一気に高度(国道から150m)を取ります。

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003.JPG 後期高齢者、さすがに息が切れして立ち休憩しながら登ります。 若い人は軽やかに追い抜いていきます。約30分で千早城址に着きました。
 
 千早神社にお参りした後は右手の神社横から進み、下ってすぐ左の登りに歩きます。右の下りに歩くと存道館があって行き止まりです。

 
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 やがて休憩所があって道なりにさらに進むと千早神社から約5分で千早本道に合流しました。今回のルートで石段が多い千早城址ルートが一番疲れました。 

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 此処から山頂までは緩やかな登りで、丸太で土止めされた階段の道が頂上まで続きます。休憩をしたり、写真を撮ったり、ゆっくりマイペースで歩くと疲れません。国見城址に着きました。
 
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 国見城址の西は大阪平野の展望がよく、PLの塔(富田林)が目標になります。 山頂の時計台で登頂記念の写真を撮る人、昼食を食べる人で広場は登山者でいっぱい、ベンチも満杯です。
 正午12時に時計台を背後に多くの人が集まりライブカメラに向かって思い思いのポーズをとっています。金剛山ライブのライブ配信はYouTubeで見られます(当日の分だけです)。

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昼食後は
 国見城址→転法輪寺→葛木神社→湧出岳(三角点)→伏見峠(念仏坂)→久留野峠

12:05
 金剛山転法輪寺(真言宗醍醐派大本山)、山号は『金剛山』で寺名は『転法輪寺』
● 今から1300年程昔、修験道の開祖、役行者様が16歳のとき金剛山に登って苦修練行を重ねた結果、祖神一言主大神を鎮守とし、法起大菩薩を祀る金剛山寺(転法輪寺)を建立されました。
                           (出典:金剛山 転法輪寺HPより)
 次に葛木神社に歩きます。右に夫婦杉を過ぎると葛木神社にお参り、少し裏参道に歩きます。此処のブナ林は見事です。

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 「葛木岳」山頂は神社本殿裏の神域にあり、立入禁止になっています。ブナ林の合間から北に「大和葛城山」の山頂がが見えます。此処から葛城山の春はつつじの花で赤く染まった山肌見られます。手前の山の間が水越峠です。

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 元に戻り神社から東にさらに先に進むとダイヤモンドトレール(ダイトレ)に、左に水越峠から大和葛城山に、ここは右にダイトレを歩きます。
 さらに先に約50m、左に標識、湧出岳三角点・葛城二十八宿経塚とあり、道幅は広いが急な登りで道は荒れています。登りきると送電用の鉄柱があり左に経塚の中でも最高峰に鎮座されている。葛城二十八宿経塚、第二十一番金剛山(妙経如来神力品)を納めた霊峰です。
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● 葛城二十八宿  役小角が法華経八巻二十八品を埋納したとされる経塚である。葛城二十八宿経塚、葛城修験二十八宿などともいう。和泉山脈〜金剛山地の山やその付近の寺社を中心に二十八ヶ所の経塚があり、現在も修験道の行場となっている。経塚には青岸渡寺(熊野修験)、七宝滝寺(犬鳴山修験)、転法輪寺(葛城修験)、聖護院(本山派修験)などの修験者による多くの碑伝が奉納されている。          出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 送電用鉄柱の反対側には「湧出岳」一等三角点(標高:1111.9m、点名:金剛山)山頂です。ここから先はクマザサに覆われた山道があるが健脚向けで無理をしないで、元のダイトレに戻り歩きます。やがて府民の森・ちはや園地です、ここでしばし休憩の後は下山のみです。
 (金剛山ロープウエイは3月15日から当面は運行を停止しています)
 
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13:10
 012.JPGダイトレを伏見峠に歩きます。約10分で右に念仏坂分岐です。ロープウエイ前バス停には一番近いですが舗装された急な林道です。 80歳(これ以上歳を取らない)を越えると自分には足に応えるのでパスしてダイトレを久留野峠に歩きます。上り下りがあるが安心して歩けます。結構歩く人に出会います。
(おっと木の根に足を取られました、疲れて足が上がっていないようです)久留野峠に着きました。

13:55  
 前方から林道を歩いて来て、013.JPGこれから金剛山頂に歩くという若い二人ずれに、ルートを聞かれた。時間も遅いので心配でしたが手持ちの地図を差し上げ早めに下山するようにアドバイスをしました。
 後から下山のご夫婦と一緒になり、久留野峠から林道を歩く事にしました。途中でバスの時間を聞くと金剛バスの千早ロープウエイ前(平日は毎時25分発)に時間的余裕がなく、自分は急いで歩き間に合いました。しかしご夫婦は乗り遅れ、後の南海バス(平日は毎時44分発)に乗られたようです。(2020年10月)

 14:25
 金剛バス(富田林行)は3人の乗車で、後発の南海バス(河内長野行)には十数人の登山客が待っていました。
 ●参考 歩行距離:約7.39q、行程時間:約5時間00分(後期高齢者・休憩含む)
  バス停〜2.83q〜国見城址〜2.0km〜伏見峠〜1.3q〜久留野峠〜1.26q〜バス停
 
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