オモイツクママ

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大阪城公園
 〜造幣局博物館
【292】

令和3年11月30日(火)
ハイク登山 エッセイ 旅行日記 短編小説 詩・短歌 スキー紀行 写  真
● 大阪城公園〜桜之宮公園〜造幣局博物館 (Nov.2021)

 晩秋の大阪城公園から桜之宮公園にハイキングを楽しんで来ました。
大阪城公園では久しぶりに天守閣から市内を太閤さんの気分になって眺め、桜之宮公園では紅葉を楽しんだ後は大阪造幣局の造幣博物館で大判小判、金貨銀貨の貨幣や勲章などが展示されています。 30分位と思っていましたが1時間以上滞在しました、入館料は無料で、展示場では係員の方に詳しい説明もして頂きました。
 工場見学は事前予約制で工場見学予約サイトがあります。記念貨幣セットも購入できます。

 森ノ宮駅(地下鉄、JR)から公園に入ります。 黄色く紅葉した銀杏の木、散策する人もちらほら、この秋の紅葉は例年より一週間ほど早く、散りかかっていました。
 この場所一帯が「特別史跡大阪城跡」として国から指定され、大阪城公園として整備されています。
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 市民の森を散策、南外堀に沿って公園内を西側の大手門(大阪城正門)に紅葉を愛でながら歩きます。西側は大手門に面してNHK大阪放送局、大阪歴史博物館、大阪府警察本部、大阪国際がんセンター、大阪府庁とビルが立ち並びます。やがて右側には外堀を渡る広い堂々とした道を歩くと大手門です。左側は西外堀、右側は南外堀です。
  この大手門(重要文化財)は1628年徳川幕府により大坂城再築工事の時に創建されたものです。
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 次に天守閣の西側に位置する大阪城西の丸庭園に入る(有料)。 ここは本丸に次ぐ重要な曲輪(くるわ)で、広々とした庭園は芝生に覆われた広大な芝生広場です。国賓を迎えるために格式高い大阪迎賓館が大坂城を眺められる場所に建っています。この場所で1995年に国際会議APEC 95の開催に各国の要人を、2019年にはG20大阪サミットの晩餐会会場に選ばれました。予約制で結婚式や宴会など、一般の人でも利用可能だそうです。

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 ここから見る天守閣、お堀の石垣は素晴らしく、春は桜の名所として約3000本の桜花を楽しめます。また庭園の北西には乾櫓、西南の千貫櫓は徳川時代の大坂城遺構で1620年江戸時代初期(重要文化財)、千貫櫓は大手門からの敵を守る為に大手門の左側に張り出して建てられています。北東にある焔硝蔵は1685年建築の(重要文化財)で鉄砲や大砲に使う火薬類の貯蔵庫です。

 004.JPG西の丸庭園を出て次に内堀を渡ると大阪城の本丸に入る正門「桜門」(重要文化財)です。桜門の向こうには本丸に聳える天守閣が見えます。
 桜門をくぐると桝形(城郭への出入口・方形の空間)の空間、左には銀明水井戸の井筒(地上部分の石組)があります。徳川幕府が大坂城再築の際、本丸御殿の台所(旧陸軍第四司令部庁舎)の裏手にあった銀明水の井戸です。
 1931年(昭和6年)天守閣再建に辺り、敷石と共にこの地に移して飲料水として水道水を使用している。 (文化財には指定されていません)

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 桜門正面の一番目立つ巨石は大阪城でもっとも大きな巨石「蛸石」です。 城内1位の表面積59.43uで36畳の広さがある(縦5.5m、横11.7m、厚さは約75cm)。重さは約130トンと推定、岡山藩の池田忠雄によって1624年(寛永元年)の築造とされています。
 
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 次に本丸に入ると正面天守閣の右には1931年(昭和6年)に建てられた旧第四師団司令部庁舎(元大阪市立博物館)の歴史ある建物で、現在はカフェ、レストランお土産店が入っている複合施設(ミライザ大阪)です。 普段は観光の人々が一番多い所で天守閣を望む絶景の場所です。

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 天守閣の左、西南にある日本庭園は静かで落ち着いた雰囲気の庭園、湖面に映る天守閣、ここから天守閣の写真を撮ります。
 
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 大阪城天守閣(有料)に入ります。天守台にはゆるやかな階段を左に曲がると天守閣の手前、小天守台に小さな屋根に覆われた「金明水井戸屋形」があります。
 1624年(寛永元年)に新たに掘られた井戸で、屋形(屋根)は1626年(寛永3年)に創建された当時のもので重要文化財に指定されています。

 天守閣入口、小天守台に幕末の青銅製大砲があります。江戸時代に製作された和製大砲として希少で、かつて天保山砲台の備砲であったと伝えら、明治に大阪城へ運ばれ明治3年からは新政府軍が時報として大正13年まで空砲を鳴らしていたそうです。

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 豊臣大坂城
 1583年(天正11年)から1598年(慶長3年)にかけて豊臣秀吉が築いた大坂城(豊臣大坂城)は1615年(元和元年)の大坂夏の陣で落城し、豊臣家は滅亡します。1620年(元和6年)から豊臣大坂城の石垣や堀は埋め立てられ城跡は、ほとんど地下に埋没しています。その上に新しく徳川大坂城は再築されました。
 徳川大坂城
 なお現在の大坂城の遺構は1620年(元和6年)から1629年(寛永6年)にかけて徳川秀忠が築いた大坂城(徳川大坂城)で、その後、徳川の大坂城は二度の落雷、江戸末期の混乱による失火等で本丸を含む建造物が焼失しました。以来、天守台だけの時代が続きます。
 昭和の大阪城
 この天守閣は豊臣大坂城、徳川大坂城、そして昭和の大阪城と3代目です。1931年(昭和6年)、大阪市民の寄付により現在の天守閣が鉄骨鉄筋コンクリートで復興され、同時にエレベーターも設置、博物館施設として現在に至っています。1997年(平成9年)に改修工事の時に天守閣の外部にエレベーター、スロープなどが設置、バリアフリー化され足の不自由な方、シニアの市民も展望台まで行けるようになりました。同時に大阪城天守閣が国の登録有形文化財として認定されました。現在は大阪城公園として整備されています

 大阪城のバリアフリー
 天守閣内にはエレベーターが二基あり、階段とエレベーターが使えます。エレベーターは基本的には1階から5階までしか行けません。5階から展望台の8階までは階段で歩いて上ることになっています。
 城内は急な階段で狭いので車いすや足の不自由な人には係員が親切に対応してくれます。 地上階から小天守までは城の外部に併設されたエレベーターがあり、天守閣のエレベーターまでは点字ブロック付きのスロープになっています。 身体障碍者や車椅子、高齢者は8階・展望台まで特別に運転して頂けます。

 10年前に増殖性硝子体網膜症で片目の視力を失ってから、地下鉄や神社の急階段の段差は怖い。 大阪城内の石段・天守閣の階段は急こう配で特に怖い。 係員にお願いしてエレベーターで8階の最上階まで運転して頂き、下りも8階の最上階まで来て貰う。 

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 天守閣から四方の眺めは抜群です。今回は下りに途中の階でも止めましょうかと…、遠慮をしたが永いこと各階の展示は見ていない。各階には大阪城に関する歴史史料が展示されています。二階からはスロープになっていて、点字ブロックもあります。城の外部に併設された専用のエレベーターで地上階まで案内してくれました。
 この時は北海道から来られたという年配のご夫婦と一緒で大変感謝されていました。ほとんどのお城の階段は急こう配でエレベーターはありませんからね。

 大阪城内から北側の内堀にかかる極楽橋を渡って 京橋口から外堀を渡り城外に出る。 京橋口からは寝屋川と府道を跨ぐ大坂橋(自転車・歩行者専用橋)が毛馬桜之宮公園に繋がる。

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 ここからさらに大川の対岸に渡る川崎橋(斜張橋・歩行者専用)を歩く。大川沿いを北に並行して「造幣局桜の通り抜け」が続く、此処は造幣局の敷地内で桜花の季節だけ一般公開される。
 川沿いも桜並木で紅葉が盛りである。桜宮橋まで散策造幣局の博物館を見学その後南森町駅(地下鉄)まで歩く。

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 森ノ宮駅(中央線・鶴見緑地線・JR)〜大阪城公園(Osaka Castle Park)
     〜大阪造幣局・造幣博物館(Osaka:Japan Mint・Mint Museum )
             〜南森町駅(谷町線・堺筋線)まで 約7.1km

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 ● 造幣博物館(Mint-Museum)見学(入館料は無料) 
          (以下案内 大阪・造幣局のホームページより抜粋)
 
*博物館ご紹介(本局) 
 造幣博物館は、明治44年(1911年)に火力発電所として建てられた建物で、造幣局構内に残る唯一の明治時代のレンガ造りの西洋風建物です。

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 昭和44年(1969年)に建物の保存を図り、当局が保管していた貴重な貨幣などを一般公開し、造幣事業を紹介するため当時の外観をそのままに改装し、「造幣博物館」として開館しました。
 
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 平成20年(2008年)より「人に優しい博物館、環境に配慮した博物館、魅せる博物館」を目指し、展示や設備に最新の手法を導入し、皆様方により親しんでいただけるよう大改装を行い、平成21年(2009年)4月にリニューアルオープンしました。
 また、構内ミントショップにてミュージアムグッズ(絵葉書等)の販売も行っています。

 2階展示室
 また、造幣局の勲章の製造技術を生かして製造された金属工芸品、東京及び長野オリンピック入賞メダル、国民栄誉賞盾などの展示、貨幣と勲章の製造工程を実物やパネルを使ってわかりやすく説明しています。
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 3階展示室
 ガラスにはめ込んだ貨幣を発光ダイオード(LED)で照らし、展示品を表裏両面から美しく見ることができる立体展示を採用し、展示方法を新しくしました。
 古代に作られた中国貨幣(貝貨、刀幣、馬蹄銀など)をはじめ、わが国の貨幣、富本銭・和同開珎や皇朝十二銭、豊臣・徳川時代の大判・017.JPG小判や丁銀、地方貨など、また、明治の金・銀貨幣をはじめ現在流通している貨幣・記念貨幣や世界各国のさまざまな貨幣を展示しています。
 
 *工場見学 予約制で無料です
 造幣局では、工場見学を行っています。工場には見学用の特別の廊下を設け、ガイドが説明しながらご案内いたします。

 関連ページ→ 大阪市内ハイキング・大阪造幣局博物館【292】 
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