　　オモイツクママ

　◆大阪～京都・淀川
鴨川ハイキング ①【293】

令和４年３月８日（火）

● ① 大阪・梅田新道～大川（旧淀川）を経由・毛馬閘門～大日　(Mar.2022）

　大阪から京都まで淀川沿いに左岸の堤防、河川敷をウォーキングです。この区間は京阪電車と国道一号線が走っています。一般国道は車の往来が多く、住宅街が続くので静かな川沿いを歩きます。
　梅田新道、大川（旧淀川）を経由して毛馬閘門から淀川本流沿いを守口、寝屋川、枚方、葛葉（くずは）、そして大阪と京都の府境のある八幡の三川合流域（桂川・宇治川・木津川）と歩きます。ここからは淀川水系の一つ桂川沿いの左岸歩き、淀を過ぎてから再び分岐する、鴨川沿いに歩く予定です。
　途中は寄り道をしながら全歩行距離　約61.24㎞、
　後期高齢者（82歳）の一人歩きですので4回に分けてハイキング（ウォーキング）です。

　9：50　梅田新道　（大阪市）
　大阪駅から南に梅田新道（国道１,２号線終・起点）で、東に国道一号線(曽根崎通)を、大川（旧淀川）に架かる「桜之宮橋」、通称・銀橋に出会います。
　東南角には大阪造幣局（造幣博物館・見学可）、春は大川沿いを南に「造幣局桜の通り抜け」が有名である。北西角には泉布観（造幣寮応接所・国の重要文化財）

　10：30　大川（旧淀川）
　此処からは北に大川沿いを歩きます。約５分でOAP、帝国ホテル、さらに10分で「源八橋」です。橋を対岸に渡ると北にJＲ大阪環状線の「桜ノ宮駅」です。
　源八橋の下をくぐって、すぐ前方にJＲ大阪環状線の鉄橋（トラス型橋梁）です。この辺りは桜の並木（大川のお花見【152】）が続きます。

　●　源八橋には江戸時代から渡船があったが昭和11年(1936年)渡船は廃止されました。

　次に「都島橋」を過ぎて歩行者専用の「飛翔橋」、この辺りから河原の道は歩きにくくなり並行して走る車道に歩きます。やがて城北公園通り「毛馬橋」西詰です。橋を渡らずに、さらに車道を先に進みます。

　↑地図をクリック地理院地図にリンク

　11：20　毛馬公園
　右に国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所、そして並びの淀川河川公園には国の重要文化財に指定された明治40年完成の旧毛馬水門（毛馬第一閘門）が保存されています。

　他に大坂城築城の時、京都から運ばれてきた「毛馬の残念石」が運搬船から転落したもの数個、「淀川改修紀功碑」明治43年に淀川改修工事完了の記念碑等…。

　此処で大川（旧淀川）は淀川本流に合流、この河川公園で休憩します。
　大川の毛馬の第二閘門の上を対岸に排水機場、水門、閘門の三つの水門上の遊歩道（歩行者、自転車のみ）を歩いて渡る事が出来ます。
　淀川本流には昭和58年(1983年)に完成した淀川大堰（可動堰）が架かっています。此処から下流は新淀川とも呼ばれます。右岸の東淀川区には大阪市水道局柴島浄水場があります。

　●　毛馬の閘門は大川と淀川の水位差を調節して船を通すための水門で、その横の水門は淀川と大川の水量を調節し大阪市内への洪水を防ぎ、また大川の維持用水の分流を目的とした重要な施設です。

　11：40　与謝蕪村の句碑　
　水門・閘門を渡った淀川の堤防の上には与謝蕪村の句碑と生誕地の碑がある。句碑には有名な「春風馬堤曲…与謝蕪村の俳詩」の中の『春風や　堤長うして　家遠し』の句が、蕪村の自筆で拡大して刻まれたものだそうです。

　　「なの花や　月は東に　日は西に」　
　　「春の海　ひねもす(終日)のたり　のたりかな」

　此処から淀川の左岸沿いの河原をハイキングします。河川敷は広々としていて各地域の河川公園になっています。ゴルフ場や野球場もあり、休憩用のベンチ、簡易トイレもあります。ハイキングする人々、ジョギングやサイクリングをする人が楽しんでいます。
　ワンドでは釣り人が土手にはこの時期、つくし(土筆）や、ヨモギを採取する人を三々五々見かけます。堤防に上がると涼しい風が心地良いです。
　やがておおさか東線の橋梁（元城東貨物線・赤川鉄橋）です。この辺りからワンドが所々に広がる。
　

　　 ●　ワンド（湾処）河川敷にできた池状の入り江、川の澱み。淀川の本流に沿って並ぶ池のような水域で各所にワンド群がある。淀川のワンドは明治期の淀川の改修時期に造られたもので、そこには水の流れがよどんで魚類などの水性生物が繁殖する場となっている。ここで日本固有種のイタセンパラの生息が確認され、希少生物（絶滅危惧IA類）で天然記念物に指定されています。

　12：20　菅原城北大橋
　菅原城北大橋（斜張橋・アーチ橋1355．7ｍ）が見えてきます。堤防の上にポツンと小さな社と石碑（平和地蔵尊・千人つか）がある。

　　●　千人塚由来記要約　
　昭和20年(1945年) 6月７日、お昼前後、一時間半にわたって起こった大阪都島区を中心に大阪北東部を米爆撃機Ｂ29など409機が爆撃，公園や河川敷に逃げてきた人々に機銃掃射を浴びせ、多数の死者が出た。被害が及び、２０万人近くが被災、死者2759人、重軽傷者6682人とされる。城北公園に避難していた近隣住民や近くの工場に勤労動員されていた女学生へ執拗にＰ51ムスタングの機銃掃射が襲い、被害が甚大だった。その内の身元不明者千数百人分を、淀川の河川敷で荼毘に付したとのことです。

千人塚碑文及び「大阪市内で戦争と平和を考える」　有志

　堤防から川の反対側に下りると城北公園、城北菖蒲園（城北公園・毛馬閘門【268】）が広がっています。旧淀川河川敷を利用してつくられた城北公園内の一角に、昭和39年（1964年）開園した回遊式の城北菖蒲園の園内には、江戸系、伊勢系、肥後系の花菖蒲約250種13000株の花菖蒲が楽しめ、「大阪みどりの百選」にも選ばれています。

　
　さらに先に進みます河川敷を歩いたり堤防に上がって歩いたりすると、眼に入る景色が違って来ます。やがて豊里大橋（斜張橋561.40m）です。大阪内環状線（国道479号）です。ワンドが続くのが、この辺り迄です。淀川河川公園、草野球場が広がっています。

　13：50　鳥飼大橋　（守口市）
次は鳥飼大橋（540ｍ）が見えてきました。道路橋２本、高速道路橋、大阪モノレールの橋梁も併設しています。阪神高速道路守口JCTです。守口料金所もあり見上げると道路が複雑に交差しています。

　今日はここまでにします。此処からは大阪モノレール沿いに約840ｍ、10分で地下鉄・谷町線の大日駅です。

参　考

　●　淀川の水源は琵琶湖で瀬田川・宇治川が淀川の本流です。瀬田川から大阪湾までの流路は75.1㎞です。河口からのキロポストが堤防に随所標柱が設置されています。
　●　川の上流側から下流側を見て、右側を右岸、左側を左岸といいます。大川は右岸、淀川は左岸を歩きました。
　●　大阪市内の道路は東西に走る道路を「通り」、南北を「筋」と呼びます。
　東西に城北公園通、都島通、曽根崎通、本町通等……27路線、南北に御堂筋、堺筋、天神橋筋、天満橋筋等……20路線が有ります。主な「通り」、「筋」を地下鉄路線が走っています。

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